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【FGO】人理復元の旅(第一部)完結 ───2017年へ②

続き

 

http://kishinox.hatenablog.com/entry/2017/03/05/171151←① 感想

http://kishinox.hatenablog.com/entry/2017/03/05/171328←③「特異点F」「1.5部」に関して

 

そんな中で、もう一体...

 

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ファーwwwwww読めるかこんなんwwwwwwwww

 

いやー...マジでビビりましたよねー...

先述で、私は「いや、マシュが見たかった外の世界を見つめて終わるの感動したわ」「ロマンの覚悟ね...」と、勿論感動はしましたが

初見時のあの日。正にクリスマスがゲーティアの命日でしたね。

は?え、何?お前何言ってんの???ってなって、マジで全然後半パートのやり取りが頭に入ってきませんでした...

 

マジで膨張抜きにえ、プラ...?は?what?Why?えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー???ってなりましたよ。リアルに。

然も、”比較”の理を持つ「第四の獣」でもあったと。つまり、ぐだーズとマシュ(カルデア)は一部だけで三体もの「ビースト」を倒したと。

 そして、「第四の獣」とは、それ即ち...ですが、そこは後述します。

 

最後の最後で、2016年史上最大の衝撃的な爆弾を落としてきやがりましたが、取り敢えず14節でのマシュとのやり取りを先ず振り返ります。

 

ゲーティアの発動した第三宝具「誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの」に対する防御として「いまは遥か理想の城」による防御で防いだマシュ。

「精神」の防御にして「対悪宝具」のロード・キャメロットでぐだーズを守れたが、然し自らの消滅を代償とした。

故に、マシュは一度本当に「死」を迎えました。

 

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然し、消滅後フォウくんが目の前に現れ、マシュを「蘇生」させると。

このフォウくんが言っている「死者の蘇生」と「魔法」の関係、そして”完全な”死者の蘇生に関しては、今迄「魔法使いの夜」や「hollow ataraxia」等で、永らく断片的に語られてきた事象でも有りますが...少し、脱線してしまうので、そこは兎も角

まさか、フォウくん(プライミッツ)が”完全な”死者の蘇生を可能とする事が可能だったとは...

「運命力の譲渡」というのが、具体的にどういった事なのか(生命力とはまた別何でしょうかね)はよく分からないので、んんwwwヤォウくんwwwとしか過らないんですが

 

若しかしたらですが、この”完全な”死者蘇生は

月姫」の表√にて、「遠野志貴」が「アルクェイド・ブリュンスタッド」を「十七分割」し、一度”殺した”ものの後に「蘇生」した(例えとして、十の力の内五を失った。と、されている)のと、同じ感じなのかもしれませんね。

月姫本編でも

 

「あの姫君でさえ、蘇生するのに八百年の歳月を引き換えにするしかなかった。」

 

 と、説明されていますが、アルクも具体的に何をどうやった結果蘇生したのか(力を使ったとしか言われていない)、”完全な”死者の蘇生に分類されるのかも不明ではありますが、フォウくんが「数百年貯め込んだ魔力(知性&特性)」を代償としての”完全な”蘇生であり、上記の様にロアの言う通りならアルクェイドも「八百年」という歳月を引き換えに蘇生した様ですので、原理は同じなのかな?と、思いました。

 

「真祖」であるアルクェイドと同じく、「プライミッツ・マーダー」=「ガイアの怪物」としての側面も持つフォウくんもガイア側ですし、別におかしくは無いかなと(星からのバックアップを受けれる生命体のみが持つのか、或いはまた異なるのかは分かりませんが)

 

元来、「魔法ですら叶えていない」”完全な”死者の蘇生をフォウくんもといプライミッツが行使可能な能力(然も他人に適用可能という)なのが判明しましたが、正直詳細がもうちょっと欲しいですね。

 

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そして、明かされたフォウくんの真なる正体。

マーリンの使い魔にして、実際のアーサー王伝説伝承群のも登場する「キャスパリーグ」であるというのは、第五特異点時点でほぼ確定では有りましたが

本来の姿は、死徒二十七祖に名を連ねる霊長の殺害者「プライミッツ・マーダー」とも呼ばれる側面を持ち合わせ

然して、”比較”の理を有する七つの原罪の獣の一角たる「第四の獣」でもあった。

 

「第四の獣」...

其は、新約聖書にて記された「十二使徒ヨハネ」と同じく「ヨハネ」を名乗る者が神々によって見た、この世の終末を描いた聖典ヨハネの黙示録

その第十二章から登場する、災厄の獣。

聖書における完全数「7」に対し、不完全数とされる「6」を三つ連ねた悪魔の数字「666」を象徴する七つの頭と十の角を持つ獣の名...即ち「旧Fate」を基にした「Fate/Prototype」にて召喚される「ビースト」と同じ名。

プロト宇宙の第一次聖杯戦争を描いた「蒼銀のフラグメンツ」にて

 

悪の源たる女を背に乗せながら、自分たちを非難し、貶めて、侮辱し続ける世界中の怒れる数多の人々を招き、黄金の渦のただ中にて抱き融かしながら貪り喰らう、人を殺す権能として定められた”第四の獣”

 

と、「黙示録の獣」が型月世界でも第四と呼ばれたのも有りますので、フォウくんも「原罪のⅣ」なる個体と同じ...と、思っていいんですかね。

 

いや、そもそもプロト宇宙と正史寄り(月姫、SN、まほよ、らっきょ等の世界線がベースの)の世界線では「宇宙規模で異なる」という扱いですし(だから、円卓の騎士やマーリン、ギルガメッシュ、クー・フーリンはSN側と別個体)

 

まぁ、といってもオジマンディアスやブリュンヒルデ、ジキル/ハイド、アーラシュ兄貴、パラケルスス、静謐に[プロト]という扱いがされない時点で、近年のプロトとSN世界線の差異がもうお察しというか、明確な理由があって正史寄りの世界でも共存可能な「沙条姉妹」は兎も角、パラケルススがゾォルケンと知り合いなのも含めて「宇宙規模で異なる」とは何だったのかというスタイルなのでアレではありますが

 

と、フォウくんが蒼銀で「第四の獣」と明言された「黙示録の獣」と同じナンバリングの原罪の獣である以上、恐らく同一何でしょうが

本来プロトと正史寄りの世界は根底からして異なるので、初見時にフォウくんが「第四の獣」とか言い出して混乱したんですよね。

 

仮に同じ第四を君する原罪の獣でも、ギルやクー・フーリン、アーサー率いる十三人の円卓の騎士、マーリンの様に、個体としては同一ではなくプロトと正史で存在も異なるのではないか。と、考えもしましたが、まぁ先も言ったように、もう何かプロトと正史の差異が適当になってるので、難しく考えず同一と見た方がいいのかなと。

というか、普通に聖書で存在が語られ、プロトのラスボス位置のあの「黙示録の獣」が、オリキャラだったのが衝撃的ですよね...

 

そして、黙示録の獣でもあるフォウくんは「違う世界」においては、死徒二十七祖第一に君する「霊長の殺人者」とも呼ばれる...様ですが、この件は後述します。

 

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自らの正体を明かし、マシュを救うために数百年ため込んだ魔力、自らの知性を代償としたフォウくん。

彼は、”比較”の理を持つ獣。然し、其れは人間社会にいなけらば無害。故にこそ、彼は花の魔術師と共に「理想郷」へと引き籠った。

然し、後にフォウくんは酷い魔術師こと、マーリンの手によって外界へと放たれた。

 

”罪なき者のみ通るべし”

一人の少女の言葉に胸を打たれた故に、罠と知りながらもそう描かれた門を潜った魔術師が辿り着いた理想郷。

───妖精郷アヴァロン

星の内海。物見の台。「永遠に閉ざされた理想郷」。楽園の端にて語られ紡がれる、王の物語。

一人の王の結末を、自らの罪を幽閉塔から見つめ続けたマーリン。

そこで、マーリンは“奇跡”を見た。

自らの戦いを/存在を否定することなく、自らの意思で奇跡の手を拒み運命を良しとした王を。

 

王が目指したもの。

王が魔術師に遺したもの。

王が、魔術師に与えたもの。

それら全てが、彼に与えられた報酬。

彼女が、自身の運命を良しとしたのならばそれが魔術師にとって最高の報酬であり、十分すぎるほど「美しいものを見た」

 

最期に、彼女から与えられた「美しい結末」を見届けたマーリンは

 

「さお、お行きキャスパリーグ。ボクはここでいい。

お前は自由に、本当に美しいものに触れてきなさい」

 

と、最期に同居人を外界へと解き放った。

かくして、外界の何処よりも咲き誇る楽園の園にて、死ぬことも忘れた花の魔術師によって王の物語は語りつがれる事となった。

 

それが、キャスパリーグことフォウくんがアヴァロンの地から離れた経緯。

マーリンは、自らの運命を良しとした王の「美しい結末」を見たからこそ、フォウくんに

”本当に美しいものに触れてきなさい”

と、言って放ちました。

 

そうして放たれたフォウくんは、カルデアへと辿り着き、かつて魔術師がそれを見た様に

”本当に、美しいものを見た”

故にこそ、”比較”の理を持ち「ガイアの怪物」「第四の獣」と、大体の場合醜悪な姿へと変貌していた筈の星の獣は、最期までその姿のままに───

 

と、キャスパリーグもといフォウくんの真なる姿は”比較”の理を持つ原罪のⅣでしたが、人理を喰らう獣として覚醒する事も無く戦わずして、カルデアに滅ぼされた。

 

 

という事で、まさかの「フォウくん」が、「死徒二十七祖」の第一位にして「ガイアの怪物」でもある、型月世界における最強の一角に連なる「プライミッツ・マーダー」でもあり「原罪のⅣ」たる”比較”の理を持つ「黙示録の獣」だったとは...というのが、一番衝撃的な事実でしたねマジで。(設定盛り込み過ぎである)

 

いや、冠位時間神殿解禁以前の第七特異点クリア後時点でも

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一応この様に「星の獣」と、フォウくんを指すかのような言葉が登場し、「星」の「獣」と、プライミッツを連想させる示唆は有りましたが、いやだって...

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犬じゃねーかwww

誰が「リス」やねん...誰が「ネコ」やねん...って内心フォウくんはずっと思ってたでしょうね。私も思いましたけど。

と、ネコやらリスやら周りが言いだす(然も、一人は原罪の獣に相克する存在)ので、流石にフォウくん=プライミッツとまでは結び付けられなかったですね...(フォウくん状態だとぶっちゃけ犬にも見えませんしね)

ただ、第七特異点時点で

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この様に、フォウくんが「黙示録の獣」との関係を示唆させる場面もあったので、気にかかって蒼銀や他の章やら見返して

 

 

第七特異点クリア後に、確かに「災厄の獣」の名は元ネタ(キャスパリーグ)通りでは有るけど、そういえば蒼銀で「黙示録の獣」も同じ異名で呼ばれていたな。(当時、ガイア側に属する神霊=ティアマト神が原罪のⅡを司り且つ神代回帰が可能なので、冠位が人理の為の守護者なら、相克するビーストはガイア側の抑止ではないか。と、仮定していた上での発言)原罪のⅡのティアマト神は「神代回帰」が可能...抑止の獣...「黙示録の獣」と言えば、其れ(或いは、上に乗る大いなるバビロン)と同一視される、赤王もそう言えば...あと、何でそう言えば「フォウくん」なんて名前なんだ?ん?これフォウくん...いやいやまさか...

 

と、思いつつも、見返して整理すると割と繋がったので、Twitter上で述べつつも、いやでも、あの淫獣が黙示録の獣と関係があるってのは飛躍しすぎか...と、まぁ無いかなーと思っていたら、プライミッツとの関連は流石にでしたが、黙示録の獣に関するという考えはまさかのあっていたので、嬉しかったです(小並感)

 

何か偶然で当たりましたが、まぁこれだけやたら、アーサー王伝説と関係ない神霊が「災厄の獣」と強調して言われたら、ん?ってなりますからね....

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と、フォウくん=黙示録の獣(厳密には、流石に=ではなく何かしらの関係性だろうという考えでしたが)の部分は有っていて、この部分と「人類悪」に関しても触れますが後述します。

取り敢えず、先にプライミッツと「死徒」並びに「二十七祖」とFate世界の話から触れます

 

 

然し、これで現在の序列に基づいた死徒二十七祖のビジュアルが判明したのは、ロア含めて合計八体になりましたな(ケータイさん状態在りなら九体ですけど)

いやまぁ、厳密に言うと「プライミッツ・マーダーの状態」だと更にビジュアルが変貌するので、また異なるのでしょうが、まさかFGOで判明するとは...

2012年の時点で、菌糸類が「死徒二十七祖のビジュアルは半分出来ている」と、答えているので、プライミッツの成長前がキャスパリーグで、マーリンの使い魔で。という構想は前からあったんでしょうかね。恐らく。

 

以前に「いや~、何かプライミッツともろに関係有りそうな設定出してきて、何かプライミッツ出そうだけど、死徒二十七祖の然も別格の一体の初出がFGOになるのは、流石に残念感拭えないから、出すなら「月姫2」で出して欲しい」

って言いましたが、何かもう初見時に意外過ぎてというか、吃驚して残念とかそういう感想でなかったっすわ...

いや...本当に...何か本当に最初何を言ってるんだろうこいつは?って、脳がロジックエラー状態でマジで頭の中に入ってこなかったレベルで吃驚しました。

 

いや、然しフォウくん=プライミッツだと判明した今

記者:例えば、人類を滅亡に導く存在と言えばプライミッツ・マーダーを想像しますが、いよいよ死徒二十七祖のエピソードが詳細に語られる可能性もあるのでしょうか?

菌糸類:いや、ははは......そういう状況になれば、と今は言うしかないですね。もともとTYPE-MOONの伝奇は、”個人と街の話”であって、スケールの大きな話はありませんでした。80年代と90年代の伝奇物語の系譜を考えた上で、むしろ”大きな話”はしないようにしていた。ですが「FGO」はいち個人の話ではなく、堂々と地球規模の話が出来る作品です。だったらプライミッツ・マーダーだって出せるとも言える。今まで設定自体は有ったものの「こんなの出せないよね。だってこれゴジラみたいなものだもん」とおもっていたものを、「FGO」なら見せられる。

......なので死徒二十七祖も、出るべきタイミングになれば、もしかしたら出せるかもしれない。

 

という、第四特異点解禁後(冠位クラスの設定判明)、第五特異点解禁直後のインタビューで、この様に言っていましたが

「出るべきタイミングなら、若しかたら出せるかもしれない」と、出すんだが出さないんだが曖昧な言い方なので、まぁ基の降霊儀式・英霊召喚の相克存在がプライミッツという示唆で、直接の登場は無いだろう。と、思っていたらまさかのずっと一緒にいたという...「そういう状況になれば」ってそういう...

「いや、ははは......」っていう微妙な返答も、そういう意味が含まれていたとは...ぶっちゃけ、何笑とねんって思ってました

この時の菌糸類の心境や如何に。

 

というか、個人的にプライミッツのビジュアルって

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こんな感じの見た目だとずっと予想してたんですが、成長前とはいえ、まさかあんな小動物的な姿とは...

いや、こいつ等犬じゃなくて狼ですが、狼的なフェンリル的な大きさの真っ白犬だと思っていたんですがね...

というかフェンリル、お前いつの間にOCG化してたんや...(引退プレイヤー並感)

然も

 

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この様な淫獣だったとは...

あの霊長に対して圧倒的な実力を誇り、二十七祖第一位に君するガイアの怪物が、ノッブ並の高速詠唱を有する淫獣だったと誰が予想できたか

 

 

さて、脱線してしまいましたので話を戻します。

プライミッツ・マーダー

其は、皆さんも知っての通り「死徒二十七祖」と呼ばれる吸血種...「死徒」の頂点に位置する集団の第一位を君する「星の獣」

「霊長の殺人者」「白い獣」「アルトルージュの魔犬」の異名を持つ「ガイアの怪物」

其は、霊長に対し圧倒的に優位に立ち、霊長類だけを確実に排斥するモノ。

死徒ではないものの、ある理由から二十七祖の一つとして数えられ、死徒二十七祖第九位に君臨する「アルトルージュ・ブリュンスタッド」のみに従う害悪。

其は、「蜘蛛」と並んで別格とされ、是を御する為には「七騎の守護者」で妥当となる、人に対して絶対的な殺害権を有する最強の一角。

 

 これが、今迄断片的に明かされていたプライミッツの詳細。

そして、これなる星の獣がフォウくんの持つ側面の一つでも有るわけですが、問題はプライミッツがフォウくんでも有り、フォウくんがFGOの世界においては「キャスパリーグ」である(覚醒はしてないでしょうが、倒された。と言うからに原罪のⅣ寄りですかね。どちらかというと)という点です。

プライミッツ・マーダー」は、先にも述べた様に、型月世界における吸血種の一種「死徒」と呼ばれる怪物、その頂点に君する二十七の集団「死徒二十七祖」の第一位。

 

 「死徒」と「真祖」

この二種が、「メドゥーサ」や「ヴラド三世」「ラミュロス」といった、伝承上或いは創作から発展していった吸血種/吸血鬼とは異なる、型月世界における独特且つ世界観の共有を担う吸血種であり、基本的に「月姫」系統の世界線でこれなる吸血種が蔓延り、なおかつ「Fate」作品でも同じ種族に属する存在も暫し登場します。

 

が、まぁ殆どの人が把握しているでしょうが、近年の型月作品派生作品群にて、この「死徒」の存在と「Fate」作品間での完全な世界観の共有が出来ない。というべきでしょうか、まぁそんな具合で、色々と設定が徐々に明かされてきて、そういった中で「プライミッツ・マーダー」でもある「星の獣」が、何故FGOの世界においてフォウくん状態であるのに問題があるかと言うと

 

 死徒[しと]

真祖や他の死徒に吸血されて吸血種となった者のこと。吸血種と呼ばれるモノたちの大部分を占める。

不老不死に近い肉体を持つが、日光に当たる事が出来ない。

......その世界に生きる者達には預かり知らぬ事ではあるが、英霊召喚を可能とする世界において、死徒の頂点と言われる二十七祖は存在しない。

 

という設定が、昨年の七月末頃に「路地裏ナイトメア」にて明かされました。

まぁ、「月姫」世界と「Fate」世界で、この「死徒」の設定で差異が発生してるのは、路地裏ナイトメア以前から有るのですが、取り敢えずはプライミッツの話ですので、この件から。

 

「英霊召喚が可能な世界において、死徒の頂点たる死徒二十七祖は存在しない」

路地裏ナイトメアを読んでいたら新規設定をぶち込まれていた...何を言っているかry

という具合で爆弾が唐突に落とされて、初見時にマジで「は?」ってなりましたが、どういう訳か英霊召喚が可能な世界の場合、死徒二十七祖が存在しないと。

 

この場合の「英霊召喚」

FGOが出る以前、「英霊召喚」と言われれば、そりゃ聖杯戦争を基盤とした英霊を「サーヴァント」なる使い魔という形で使役・召喚する事を真っ先に連想しますが

現在だと「英霊召喚」と言っても、先の様に「儀式・聖杯戦争」を成立する為の「サーヴァント召喚システム」の事なのか、或いはこの格落ちの「サーヴァント召喚システム」の更に”元になった”七つを一つにぶつける為の「降霊儀式・英霊召喚」を指すのか、はたまた

 

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第六特異点及び第七特異点で「獅子王アルトリア」「賢王ギルガメッシュ」が行った、カルデアの召喚術式とは異なる”正真正銘”の「英霊召喚」とやら(魔術による召喚方?)なのか(サーヴァント召喚システムの様に模倣の召喚術では無いという意味合いでしょうが)

と、「英霊召喚」と呼ばれたモノは、今では幾つも有りますしどれを明確に指すのか不明で曖昧過ぎるので、正直設定を広げるのは別にいいんですが、複数該当する名称のモノが有る以上、どれを指すのか明確にしろよ。と思ったり。

 

そして、その「英霊召喚が可能な世界」では「死徒二十七祖が存在しない」という扱い。

ですが、「存在しない」と言っても、具体的に”どう”「存在しない」のかも不明という状態。

個体自体が存在しないのか。「死徒二十七祖」という二十七の祖が君する集団の「概念が存在しない」のかも不明ですが、この辺りはフォウくんの詳細判明で、どれを指すかは確定的になったかもしれません。

 

さて、何故「英霊召喚が可能な世界」=「死徒二十七祖が存在しない」という扱いなのかは不明ですが、現時点でもこれまで複数のFate作品で「月姫」世界における(現在の序列に基づいた)二十七祖は数体存在が確認/示唆されています。

取り敢えず、「FGOを除いた」Fate作品の内、作中内で存在が確認及び示唆された死徒二十七祖に該当する祖は

 

Fate/SN : 「キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ」「朱い月のブリュンスタッド

Fate/HA : 「キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ」「ヴァン=フェム」「ORT」「プライミッツ・マーダー

Fate/Lablynth : 「コーバック・アルカトラス」

Fake : 「キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ」「コーバック・アルカトラス」「ヴァン=フェム」「ORT」「ネロ・カオス」「メレム・ソロモン

事件簿 : 「リタ・ロズィーアン」「アインナッシュ」「ヴァン=フェム」

 

※「プリヤ」では宝石翁、「ひむてん」「帝都聖杯奇譚」ではシエルの存在が確認されているので、ロアやメレムの存在も連鎖的に考えられますが、ひむてんは直接の登場では無い。プリヤと帝都聖杯奇譚は、(平行世界含)そもそもの設定からして異なり「Fate本編に作中の設定は反映されない」という扱いなのでノ―カン。また、Fate作品では無いものの二十七祖Fateキャラが共存可能な「AATM」「まほ箱」等も勿論除外。

 

と、現在の既存Fate作品では、以上の十体の二十七祖に該当する個体の存在が確認/示唆されています(※FGOで、有る人物もカウントすれば計十一体になりますが、まぁそれはそれと言う事で取り敢えずノ―カン扱いにしておきます)

 

確かにこの様に複数の作品内で、複数の二十七祖に該当する個体の存在の確認/示唆はされるものの、基本的に「死徒二十七祖」という呼称は、実は殆ど使われません。

 

Fate作品内で「死徒二十七祖」の概念が作中内で語られたのは、現状「Fate/starnge Fake」のみとなります。

 

埋葬機関と呼ばれる、代行者の中でも選りすぐりの者達で構成された組織がある。

そこに所属する面子は、吸血種達の頂点と呼ばれる『二十七祖』と闘える実力を持ち、時には単体で屠り去るらしいと、死徒達の間では伝説と恐怖、そして戒めとして語り継がれていた。

 

※「Fate」の名を冠してはいませんが、Fate世界観とリンクしている(カルデアスが完成しているカルデアやDr.ロマンが存在し、レフが人理焼却を目指した)「路地裏ナイトメア」でも作中内で「二十七祖」の概念は存在しているので、一応此方も。

 

が、然し英霊召喚が可能な世界では二十七祖は存在しない扱いと。

 

何故、英霊召喚が可能で有れば死徒二十七祖の存在有無に直結するのか、またどのfate作品が「死徒二十七祖が存在しない」に該当するのか。

 

さて、FGOで二十七祖に関係有るキャラとして、今回の終局特異点「冠位時間神殿ソロモン」によって、フォウくんがプライミッツと同一個体の存在であるのが判明しました。

然し、フォウくんだけでなく、FGOではもう一人「死徒二十七祖」に関する人物に関して触れられました。

第六特異点・聖地エル...ではなく、白亜の理想都市キャメロットを舞台とした第六章中で、ぐだーズが訪れた巨人の穴倉「アトラス院」にて。

それこそが

 

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──ズェピア・エルトナム...

正しき彼の名は

 

「ズェピア・エルトナム・オベローン」

 

「魔術協会」における三つの部門。

「時計塔」「彷徨海」と並ぶ組織、エジプトのアトラス山に門を構える”巨人の穴倉”「アトラス院」

中世から主流となった現代錬金術とは異なる、魔術の祖、世界の理を解明する事を目的とした錬金術師達の集団で構成された組織。

「自らが最強である必要は無い。最強であるモノを作ればいい」という思想を基に、魔術回路に乏しく魔力に”頼れない”モノ達が学徒として所属する。

初代院長アトラシアが証明してしまった”終末”を回避するが為に、星を滅ぼす「七大兵器」を未来永劫作り上げ廃棄し続ける。

 

のが、アトラス院と呼ばれる「錬金術」を主とした研究組織であり、ズェピア...「ズェピア・エルトナム・オベローン」も所属していた学徒の一人。

シャーロック・ホームズ」が説明した通り、ズェピアもまたアトラス院の院長の一人を務め、彼も歴代のアトラシアの例に漏れず、「人類の滅び」という演算結果に到達したが為に”ある奇跡”を目指すが故に「死徒」となるも、一度敗北する。然し、その執念から「現象」へと変換してまで「人類の救済」を成就させんが為「2500年」まで演算を継続し”奇跡”を目指し続けた「十五世紀」を生きた人物。

 

其は、後の死徒二十七祖第十三位ワラキアの夜

 

と、呼ばれる事になった人物でも有り、それこそが「MELTY BLOOD」におけるズェピア・エルトナムにしてワラキアの経緯です。

 

余談ですが放置していた前回の記事でもここの部分は書くつもでした。

それは兎も角、この様にプライミッツだけでなくワラキアと同一人物に関しての言及が有り、FGOではニ体の二十七祖に関する存在が語られています。

 

なお

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六章解禁後、ここの間違った設定部分はいつの間にか修正されてたりしますっていう。

エルトナム」は「称号」じゃなく「名前」であり、次期院長に与えられる「称号」は「アトラシア」の方ですね(シオンも「シオン・エルトナム・ソカリス」から、院長候補となって「シオン・エルトナム・アトラシア」へと改名したので)

ま、菌糸類の事だから多少はね?

 

さて、シャンピ...菌糸類のミスは兎も角

 

MBにおける重要人物であり二十七祖の一角・ワラキアの夜と呼ばれる事になったズェピアたる彼もまた、第六特異点にて触れられました。

これで、「Fate/Grand Order」内にて、現在存在が確認/示唆された二十七祖に該当する同一個体はニ体(「プライミッツ・マーダー」「ワラキアの夜死徒・ズェピア)」)※「第三魔法」の存在もあの世界には普通に存在するので、まぁ多分変わらずいるでしょう「キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ」も含めれば三体

だったりしますが

 

然し、問題なのはFGOの世界において「ズェピア・エルトナムが”最期の院長”である」という扱いになっている点です。

 

「ズェピア・エルトナム・オベローン」

先述した通りですが、貴族の名家「エルトナム」の当時の当主にして、彼は極めて優秀な錬金術師であり、当時のアトラス院長の座にまで上り詰めた人物でした。

然し、院長の座に就いた彼も歴代のアトラシアと同じ様に「人類の滅び」という演算結果に到達しました。

考えた、考えた、考えた、考えた、考えた、考えた、考えた、考えた、考えた、考えた考えた考えた考えた...!

考え、試行錯誤し、対策を練っても、否対策を練れば練るほど「滅び」はおぞましさを増していくばかり。

どう演算し直しても「滅び」を回避出来ない。

───ならばこそ、回避出来ないなら結果を”覆すまでだ”

 

不可能を可能にする。それが「アトラシア」の称号だ。だから、結論として自らを「死徒」へと変貌し、更には「千年後に現れる赤い月」からも力を汲み取り能力を強化させ、「第六法」へと至り「滅びを回避する」

その為に、一度「第六法」へと挑むも敗北を喫した。

然し、予め構築していた術式と、死徒二十七祖第九位「アルトルージュ・ブリュンスタッド」と交わした契約により、敗北後自らを「現象」へと変換させ、「固有結界・タタリ」を有する神出鬼没の二十七祖ワラキアの夜」となり、その後も契約が切れるまで「第六法」への到達を目指した、元は「十五世紀」の人物。

 

第六特異点で、ファラオの召喚によって引き起こされたエジプト領に繋がっていたアトラス院は

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この様に、このアトラス院だけは神代のエジプトでも中世の中東でもブリテンでもなく、カルデアと同じく「2016年」つまりは「現代」の時間軸のアトラス院です。

 

然し、上記で述べた様に「ズェピア・エルトナム」は、本編中でもシオンが「ズェピアは十五世紀を生きた」と述べたり「五百年前、トランシルヴァニアにて消息を絶つ」「たかだか、五百年程度の私」と、青本やMBAAでも説明されている様に本来は、五百年以上前の「15世紀」を生きた、シオンの三代前に当たるアトラス院長。

にも関わらず、FGOの世界線では「2016年時、ズェピア・エルトナムが”最期の院長”」という扱いであると。

 

ズェピアの後継者というのが「シオン」の事なのか「シアリム」の事なのか、誰の事を指しているのかは不明(MB時点で、ズェピアはシオンの三代前の祖先故に、シオンの父或いは祖父の存在も有るので)ですが

2016年時、ズェピアが”最期の”院長。

 

本来なら、五百年以上前の人物が2016年でも院長の座についていると。

本当にズェピアが、2016年のアトラスの院長の座に就いているいるとしたら、MBの時と同じく疑似的な不死を体現した「死徒化」によるものなのか。或いは「あらゆる死を癒す」とされ、「疑似的な死からの再生」をも可能とする錬金術の基本にして最奥。とされる「賢者の石」を用いたモノによる延命/再現なのか。

或いは、ズェピア・エルトナムが”最期の”院長で止まったまま、つまりは十五世紀時点でズェピアはとうに死亡し、院長の跡継ぎの就任をしなかったままの2016年のアトラスなのか。

 

ですが、ぐだーズの本拠地にして、2015年最後の砦であった「人理継続保障機関フィニス・カルデア

カルデアは、魔術だけでは見えない世界。科学だけでは測れない世界を観測し、人理を継続する為に「魔術」・「科学」分け隔てなく技術者が集められた機関であり、「科学」と「魔術」の融合により成り立っている機関。

そして「霊子演算装置・トリスメギストス」と呼ばれる演算装置(と、恐らく「聖晶石」)の技術提供を行っているのが「アトラス院」です。

 

つまりは、FGOの世界でも2015年時点で外部組織との技術提供をしているので、無人な訳ではないでしょうし(というか、MB本編の描写だけでもアトラス在籍の学徒はかなり居るようですし、ズェピアがアトラスを離れ死徒化した後も院長の就任・選別は行っているので、)まぁ、ズェピア亡き後院長無しでアトラスを存続し続けた。何て事も無いでしょうから、言葉通り「2016年時、ズェピア・エルトナムが”最期の”院長」という事になるのだと思います。

 

という具合で、「FGO」と「MB」の世界線で、ズェピアに関しての設定の差異が発生しているわけですが、更に言うと「路地裏ナイトメア」でも発生していたりします。

 

「シアリム」が構築した七つのIF世界の一つ。「シオン」がアトラス院へと居座り続け、ズェピアの後を辿り死徒二十七祖第十三位を継承した「エルトナムの扉」の場合においてのワラキアは言いました

 

「いいかね?かつて私は「未来」を目指した。

現世の全てを捨て

おのれの存在すら投げ打ち

理想の結末を追求した

結末は虚しく

タタリと成り果てるも

第三魔法という夢に挑み敗れたがゆえ」

 

と、そうつまりは「路地裏ナイトメア」でのズェピアは、何故か「第三魔法」に挑み敗れた。という扱いになっています。

 

本来のMBにおけるズェピアが死徒と化してでも目指したのは、一切詳細不明の「第六法(Program No.6)」という名で呼ばれる”奇跡”であり、何れ「秩序」がこれなる神秘に敗れるモノ。

「第六法」を目指す事が、ズェピアの到達した「滅び」を回避できる手段にして、これに至る事を目的としていながら打倒しようともしているモノ。

 

然し、何故か「路地裏ナイトメア」の世界線だけ、「第六法」ではなく「第三魔法」へ挑み敗れたと。

 

ズェピアの目指した理想は「滅びの回避」にして「人類の救済」

である為、「第六法」へと挑みましたが、確かにこれが「第三魔法」へと挑んだ扱いとしても、「第三魔法」も「人類の救済」を齎す魔法で有る為、ズェピアが「第三魔法」に挑んだとしても、ズェピアの求める理想を体現する魔法なのでおかしくは無いといえばおかしくは無いです。

「第三魔法」が「人類の救済」足り得る魔法であるからこそ、「マキリ・ゾォルケン」「シロウ・コトミネ」「アインツベルン」はこれの成就を目指した訳ですから。

 

ですが、「第三魔法」も成程確かに「人類の救済」を齎す魔法。然し、幾ら「第三魔法」が人類を救済できても、本来ならズェピアが「第三魔法に挑む事」自体がおかしい筈なんですよね。

なぜなら

 

アトラスの錬金術師は他の魔術師とは違い、”生命体としての高次の段階への進化”を目的としない。

なるほど、確かに滅びの後に備えるのは建設的であり、何より楽だ

だがそれを踏まえた上で滅びから逃げ続ける事こそが

何より最善だと、歴代エルトナムは辿り着いている

 

───理解できない

なぜ進化の道より滅びの道が最善なのですか。

 

それも明白だ

なに、我々が進化をすれば、この宇宙の寿命が縮むのだよ

 

我々は成長してはならない 滅びてはならない

このまま永遠に───未熟な生命のまま

滅びから逃げ続けなければならないのだ

 

というのが、エクマテや路地裏ナイトメアで語られました。

アトラスの錬金術師達は「人類が長く生存できればいい」という思想である為、それが種として変化或いは退化しても構わない。というスタイルにして、「高次元への進化」を目的としない。

そして、曰く「人類が進化」をすれば、それは「人類の救済」になったとしても、結果的に「宇宙の滅び」へと繋がってしまう。その回答に歴代のエルトナム全員が辿り着いている故にこそ、「進化の道」は目指さない。

 

そして、「人類の救済」足りえる「第三魔法・天の杯」

其は、「魂の物質化」と呼ばれる奇跡にして、本来「第三要素」である「魂」は、物質界よりも高次元(星幽界)に存在するモノ。

人間や他の地上の生命体は、この高次元の「魂」単体では物質界で維持する事は出来ない。故に「第二要素」の「精神」と「第三要素」の「肉体」の三位一体論によって一つの生命体として成立しています。

 

然し、「魂の物質化」は、「魂」のみで意思を回せ、それ単体で物質界へと干渉する事が可能な生命体へと確立する業。

つまりは、本来「肉体」がなければ意思を回せない人間を高次元に在る「魂」のみで行動可能な一つの生き物とし、「肉体」という枷から解放し、人類と言う生命体自体を次のステップ(高次元の生命体)へと移行する業です。

 

然し、「人類の高次元の進化を目的としない」「人類の進化は宇宙の滅びへと繋がる」という事を知っていた/到達していた筈のズェピアが、路地裏ナイトメアでは人類を高次元の存在へと進化させる「第三魔法」に挑み敗れた。と、されているから余計に訳わかんないんですよね。

 

因みに各作品におけるズェピアの設定の差異を纏めると

 

『MELTY BLOOD』

・MB本編時点(2005年8月頃)で「ズェピア・エルトナム・オベローン」は、五百年以上前にアトラス院の院長を務めた三代前のエルトナム。

・「ズェピア・エルトナム・オベローン」は、自らが辿り着いた「人類の滅び」という演算結果を回避する為に「第六法(Program No.6)」に挑み敗れタタリとなった。

『路地裏ナイトメア』

・正確な年代は不明(推定2005年以上、2014年以前)だが、路地裏ナイトメア内においてズェピアは三代前の院長であり、「シアリム・エルトナム・レイアトラシア」が現アトラス院の院長で、”最後”のエルトナム。

・「ズェピア・エルトナム・オベローン」は「第三魔法」という夢に挑み敗れタタリとなった。

Fate/Grand Order

・2016年時、「ズェピア・エルトナム・アトラシア」が”最後”のアトラス院長。

 

 という感じですね(作品ごとで設定ブレ過ぎィ!)

 

この様に、何故か近年でズェピアが作品毎で設定が変化しまくるという具合になっていたりしますが、まぁ「路地裏ナイトメア」での設定は、一応あくまで「シオンがアトラスに居続け二十七祖No.13の後を辿った」という条件下でのIF仮想空間の場合「ズェピアは第三魔法に挑み敗れた」という扱いなので、仮想空間では無い現実世界で誕生したズェピアはMBと変わらず「第六法」に挑んだのかもしれません(とはいえ、何故その条件下で「第三魔法に挑んだ」扱いになるかも不明)

 

個人的にこの「第三魔法」に挑み敗れた。という扱いは、「路地裏ナイトメア」は「EXTRA」世界線がベースになっている部分も有るので、「第三魔法」が失われる事(EXTRA世界線では、1970年を境に地上から「第三魔法」が失われる)に加えて「第六法」が存在しないからかな。とも一つ考えていますが、まぁでも「高次の進化」を目的としていないのに第三法に挑んだのは本当謎ですね。

 

という具合で、差異が発生しまくってたりと謎なズェピアですが、話を元に戻します。

 

「2016年時、ズェピアが”最期の”院長」

本来ならば、五百年以上前にアトラスから離れ「死徒化」している人物が、FGO世界線においては現代でも未だ現存し、院長を務めているであろうという異常な体制。

確かに人理を継続する。という思想により構築されたカルデアと、ズェピアの思想は合致しているので、ズェピアが協力的にはなるだろうとは思います。

 

然し、だとしても何故五百年以上も生き続けたのか。そもそも、どうやって現代まで現存し続けているのか。未だにズェピアが院長として君臨を認可し成立しているアトラス院もかなり異常だと思います。

 

ズェピアが五百年以上も生存し続けているのは「死徒化」によるモノか、或いは「賢者の石」等のアトラス系統の錬金術を用いたモノか。

荒耶、橙子さん、ゾォルケン、ダーニック、フランチェスカetc...「死徒化」による不死の体現でなくとも、延命/自身と同じ個体に記憶を継承する等、様々な魔術的アプローチで存在を保っている例も複数あるので、他の方法で存在を維持し続けているのかもしれませんが不明。

 

然し、問題はズェピアが最期の院長であり「アトラスに居すわり続けている」という点。

本来MB世界における、「ワラキアの夜」「No.13死徒・ズェピア」の発端には、ズェピアが発狂しアトラス院を離れる事。アルトルージュの契約。第六法へと一度挑み敗北する事。ワラキアの地にてタタリを発生させることが必要になります。

然し、FGO世界線のアトラス院では「2016年」でズェピアが最期の院長であり、アトラスの長の座に居すわり続けている。

 

となると、FGO世界線の「ズェピア・エルトナム」は「第六法(Program No.6)」(或いは「第三魔法」)に「挑んですらいない」と思われます。

つまりは、FGO世界線では「ワラキアの夜は誕生していない」という事になると。

 

そして、「プライミッツ・マーダー」「黙示録の獣」の双方の可能性を内包している「フォウくん」

彼もズェピアと同じく二十七祖の一体と同一の存在。

然し、FGOにおける彼は最期に”本当に美しいものを見た”

故にこそ、大抵の場合は「醜悪な姿」へと変わる筈だったのが、最期まで「キャスパリーグ」のままだった。

そんな彼はこの様に言いました。

 

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「”違う世界”では霊長の殺人者(プライミッツ・マーダー)と呼ばれていた」

 

何故、フォウくんが「違う世界」ではプライミッツと呼ばれている事を把握しているのかは兎も角

(多分ただのメタ発言と思っていた方がいいのかもしれないですが、IF世界のベディ卿が妖精郷に現れる。という可能性も内包しているのを考えると、「妖精郷アヴァロン」=「世界の裏側」は特異点の様に時間軸から外れた位相という扱いで、そこからであれば他の世界線の可能性も垣間見れたりするのかなーと。ギルの千里眼は平行世界も見れるのでマーリンも或いは若しかしたらと。)

或いは"どの時間軸にも存在している"という在り方を示す「単独顕現」の恩恵故かもしれません。

 

 

「違う世界」

少なくとも、「死徒二十七祖」の概念が存在する「月姫」寄りの世界。また、FGO以前「プライミッツに対して守護者七騎で打倒。という設定が、冬木の聖杯戦争の七騎のサーヴァントになぞられてるらしですよどーにも」という扱い固定だったので、プライミッツに相克するのが守護者七騎。をなぞって冬木の聖杯戦争が構築された世界(SN)では「霊長の殺人者」と呼ばれています。

然しながら、FGO世界線のフォウくんは「キャスパリーグのまま」であり「霊長の殺人者」と呼ばれるのは「違う世界」

 

故に、FGOの世界線では「プライミッツ・マーダー」という呼称で呼ばれる星の獣は存在しない。という事になると。

 

そして、死徒二十七祖第一位は「プライミッツ・マーダー」という呼称で刻まれている必要が有ります。

なので、「ワラキアの夜が誕生していない」「プライミッツ・マーダーという呼称が存在しない(呼ばれない)」

 このFGO世界線が、少なくとも「英霊召喚が可能=死徒二十七祖が存在しない」に該当する世界線に当たるんでしょうね恐らく。

 

個人的には、「FGO」世界線以外だと「Fate/EXTRA」世界線も「死徒二十七祖は存在しない」に該当するんじゃないかと思っています。

 

 

然しなぜ、「英霊召喚が可能な世界=死徒二十七祖が存在しない」に繋がるのか。

 

「路地裏ナイトメア」でこの「英霊召喚」と「死徒二十七祖」の関連性がかたられる以前にも、「Fate/Labrinth」にて「幻想種」としての吸血種たる「ヴォルフガング・ファウストゥス」曰く

 

「人理が命として脈動し、時に英霊なりし幻想と神秘を儀式によってサーヴァント等という形態で召喚し得る世界にあって、人が変じた死の怪物(死徒)にさしたる力はない。人を襲い、命と血を喰らって長らえる吸血種がこの人理脈動する世界に有り得るとすれば、それは幻想に属するものだ。神秘として顕れたるものだ」

 

という設定も明かされていました。

「人理」が脈動し、「英霊」を「サーヴァント」として召喚可能な世界であれば、其は「死徒」が「月姫世界」程力を持たず、弱体化していると。

 

二十七祖」と「英霊召喚」の関連性が明かされた以前から、この設定が明らかになった事で、少なくとも「月姫」と「Fate」世界線は何らかの事情が異なっているのは確定していました。

 

とはいえ「月姫」と「まほよ」寄りの世界線であるとされている「2015年の時計塔」世界線では、他の作品群の例に漏れず「ロード・エルメロイⅡ世」が誕生していたりするので、単純に「月姫」の世界線であればサーヴァントが召喚不可(聖杯戦争と共存が出来ない)。という訳では無い(「人理」の脈動具合が問題な感じでしょうか)と、思いますがこの辺りも未だ完全な詳細は謎です。(或いは、他の要因でケイネスが死亡している。という可能性もまぁ0では無いですし)

 

この設定と「路地裏ナイトメア」で明かされた設定を併せて考えれば

人理が脈動し英霊をサーヴァントとして召喚可能な世界=死徒が力を持たず存在自体が弱体→其れに伴い、死徒の頂点に君する「死徒二十七祖」という強力な死徒の集団の概念が存在しない。(祖に該当する(同一)個体は存在する)

 

と、繋げて考えれば一応腑に落ちると言えば落ちますが、先述のように「Fate/stay nightと”同じ条件””同じ結末”を迎えていながら何故か違う世界線」という条件下の「Fake」では「二十七祖」の概念が存在します。つまりは、「サーヴァント召喚システム」と「死徒二十七祖」の共存が可能と。

 

とはいえ

 

「Fake」は「第五次聖杯戦争の結末は同じだけど、細かい部分はパラレル扱いでいいよ」と言って貰えているので、お二人(菌糸類&三田先生)が設定を詰めているのを横から眺めながら好き放題やらせてもらっています(笑)

そんな訳で『Fake』は『stay night』が敷いたレールをがっちり守るものではなく、そのレールを使って空に飛び立つため、パラレルの『偽典』となりました。

「ヘイ、リョーゴの Fake は完全にパラレルだから、ユー好きにしちゃいなYO。あ、マコゥトのエルメロイⅡ世の事件簿はステイナイト本編と完全に同じ世界ね」

その後、同じくパラレル扱いとなるFate/GOの概要が語られるにつれ、「このぐらい無茶してもOKなんだ!じゃあ別世界でいいや!パラレル万歳!Fate/GOぐらい無茶してしまえ!」と私は悦び

 

と、「Fate/starange Fake」は、テーマからして「偽り」である「偽典」。故に、好き放題にやっていいのがコンセプトでもある為、Labyrinthや路地裏ナイトメアで明かされた「死徒」と「英霊」関係の設定の制約からは解放されているかもしれません。

また、Fakeに登場する死徒である「ジェスター」の台詞、及び「死徒の設定」は成田先生だけでは補いきれない部分が多いので、菌糸類からの監修がちゃんと入っていると発言されています。その上で、「二十七祖」の概念が作中に登場しているので、Fakeで「死徒二十七祖」と「サーヴァント召喚システム」の共存が可能なのは取り敢えず問題無いと。

 

そもそも、「死徒二十七祖」とは基本的に設定集や諸々では

 

死徒の大元を占め、最も古き時代に真祖の支配から逃れ力をつけた、強力な二十七つの死徒の総称」

 

という、「古くて強力な死徒の集団」の様な表現をされる場合が多いものの。いつ頃死徒二十七祖が成立したのかという経緯は記載されないです。

 

然し、死徒二十七祖の発端は「歌月十夜」でのロア曰く

 

「もともと二十七祖などというモノも貴方(朱い月のブリュンスタッド)が足掻いた足跡にすぎない。どうしても自身と同じ純度の真祖が生まれず、貴方は様々な手段を試みた。

 その結果の一つがアルトルージュ・ブリュンスタッドですが、彼女もいまだ朱い月を迎え入れるまでの高みには達していない。」

 

と、ロアの発言通りなら「死徒二十七祖」の発端は、「真祖」の生みの親の「朱い月」です。

「朱い月」は、かつて自らが君臨していた「月」に何もかもが無くなってしまったが故に、「地球」を掌握しようと目論みました。

そうして、地球へと君臨するもこの星には「ガイア」と「アラヤ」と呼ばれる、この星と霊長の為の防衛装置である「抑止力」というモノの存在を知る。

 

然し、本来「地球」の生命体ではない「朱い月」は、自分が双方の抑止力の排斥対象である事を悟る。

故に、どう足掻いても「抑止力」に排斥されるなら「朱い月と同域の純度を持つ後継機の真祖」へと託そうとしました。

然し、幾ら歳月が過ぎても自身と同域の純度の真祖は生まれず、様々なアプローチを試した。

その結果が「真祖」や「死徒二十七祖」であり「アルトルージュ」と「アルクェイド」でも有るわけでした。

 

月姫」の正統続編(予定)である「月姫2 the dark six(仮)」では

「白翼公トラフィム・オーテンロッゼ」率いるホンモノの「原液」を持つ死徒二十七祖六体を蒐集して「イギリス/アルズベリ・バレステイン」にて、かつて「朱い月が定めた」とされる「第六の儀式」が20××年に執り行われるとされています。

この際に必要な「原液」とは、恐らく「朱い月」(或いは真祖か、ブリュンスタッドの血族でもおkかもしれません)が有する「血液」だと思われます。

 

「MBAACC」において「ARCHETYPE:EARTH」と呼ばれる状態にして「アルテミット・ワン」と同権限を有する「真祖アルクェイド」は、死徒二十七祖第十三位の後継機「オシリスの砂」に対し

 

「保険の一人か。純血無き祖に用はない。

 妄念の海に沈み、千年の罪を償うがよい。」

 

と、発言しています。

「純血」=先の「朱い月」の「原液」にして、保険=「朱い月」が欲した後継機候補(である死徒二十七祖そのものの事)に成り得る存在の事と。(「オシリスの砂」はタタリを掌握したNo.13の後継機では有りますが「死徒」でも無く「原液」は保有してないので「純血無き祖」と。)

考えているので、ロアの言うとおり「死徒二十七祖」の発端は「朱い月」になるんだと思います。

 

そうなると、「英霊召喚」と「死徒二十七祖」の関係は「朱い月」の存在の有無、行動等で確定するのかもしれません。

具体的に言えば、朱い月が死徒二十七祖の概念を構築できなかった(構築する前に消滅した)、朱い月が地球に訪れなかった、そもそも朱い月が存在しないetc

 

個人的に気になっているのが「フォウくん」と「マーリン」の関係です。

二十七祖の一角「プライミッツ」の可能性も内包している彼は、元々ブリテン島から裏側のテクスチャーたる「世界の裏側」と呼ばれる位相へとマーリンと共に移動しました。そして、「美しい結末」を見た魔術師は、外界へとフォウくんを放ち、カルデアへと辿り着きFGO世界線では「プライミッツ・マーダー」と呼ばれる事は有りません。

然し、気になるのはマリーンとフォウくんが「何時出会ったか」です。

 

「フォウくん」の元ネタである、害獣「キャスパリーグ」は確かに後世産み出されたアーサー王伝説群の文学作品にて登場する存在ですが、別にマーリンの使い魔でも何でも有りません(というか、寧ろ円卓にとっての癌)

然し、マーリンとフォウくんは何故か一緒と。

 

マーリン曰く

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との事。

マーリン言っている事が本当なら彼は「フォウくんを預かった」という関係で、元の契約者(?)である第三者の影が有るのが汲み取れます。

 

 そして、「プライミッツ・マーダー」は曰く

 

魔犬としてアルトルージュのみに従うガイアの怪物

 

 と、説明されている通り本来は「アルトルージュのみに従う」のがプライミッツ。

また、一つ気になっているのが「マーリンの父親」の存在です。

曰く

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 マーリンの父親は「月と大地との間に自然発生した夢魔」との事。

 この「月と大地との間に」という誕生経緯が、月のアルテミット・ワンである「朱い月」が「地球」との契約によって、この星の自衛手段として地上に産み落とされた「真祖」と似ているのが気になります。いや、無論朱い月との直接的因果関係は確実に無いでしょうが。

 

また、マーリンはその超自然的な「夢魔」と「ウェールズ王妃との間に生まれた「混血」です。

夢魔」とは受肉した「精霊」の一種にして「幻想種」とも言われます。

そして、「精霊種」は「ガイアの抑止力」の一つに数えられる自然的な生命体でもあります。

更に「幻想種」にして「精霊」に近い存在。であるとされる「自然発生した」類の金狼の「ルゥ=ベオウルフ」は「真祖」である「アルクェイド・ブリュンスタッド」と「親戚みたいな生き物」 とも明言されています。

 

なので、マーリンがフォウくんを「預かった」人物とは、月姫世界線において彼の主人の「真祖」と「死徒」の混血である「アルトルージュ」で、若しかしたら「ベオくん」の様にマーリンか或いはマーリンの父親は新戚的関係伝手故で。なのかなと思いました。

 

或いは「真祖アルクェイド」が「第五魔法」の継承者「蒼崎青子」に対し

 

「よもや、本当に第五の魔法使いが現れるとはな。

 ここまでは彼の人が描いた未来図通り。

 だが───結末には少々の余白があるようだ。

 最後の一文を加えるのは何者であろうな?」

 

と、発言しており「第五魔法」までの現存する五つの人間に課せられた課題の到達者が現れる事を予見していた「彼の人」という存在が居たと。

そして、マーリンの「千里眼」は「現在」しか見渡せませんが、「夢魔」であるが故に「未来予知」は可能。マーリンの父親夢魔は「年若くして多くの予言を行った」

 

なので、若しかしたらアルトルージュ以前、「朱い月」の頃からマーリンの父親が知り合いだった可能性も有ったりするのかなーと。(真祖アルクェイドアルクと同じモノ。と、されてはいますが、歌月で志貴と夢で出会った事。白翼公の名を口にする点からも彼女も朱い月と同域の純度に達した状態の朱い月の側面部分が表層した個体。と、個人的に思っています)

 

まぁ、夢魔なので人では無いですし「彼の人」は恐らく「第一魔法」の体現者だと思うので、多分違うのでしょうが、朱い月か或いはアルトルージュと面識が有る可能性は有り得る気はします。

 

ただ、問題なのはFGO世界線では「ワラキアの夜が誕生していない」「プライミッツ・マーダーという呼称で呼ばれない」(と、思われる)世界であり、恐らく「死徒二十七祖(の概念)が存在しない世界」であろうという点です。

 

確かに「プライミッツ・マーダー」”は”「アルトルージュ・ブリュンスタッド」のみに従う。とは、されているもののフォウくんが「霊長の殺人者」と呼ばれるのは「違う世界」であり、そもそもFGO世界線の現代で彼は「カルデア」に辿り着きアルトルージュのもとに居ません。

 

更に、プライミッツを知り得ている人物として、歌月での「ミハイル・ロア・バルダムヨォン」曰く

 

「......いえ、ガイアの怪物を従えている以上、ある意味朱い月以上の怪物ではありますが彼女自身はあまりにも不安定だ」

 

と、やはりプライミッツとして成長した状態の彼とキャスパリーグのままの彼では、かなり容姿にしても異なると思われますが、そこは兎も角

当時(西暦12世紀)の時点でロアがアルトルージュがプライミッツを従え、なおかつ彼が凶暴な霊長の殺害者として成長済みであるのを知っているので、やはり、この時点で既に「月姫」と「FGO」の世界はかなり乖離していると思います。

 

また、先述のようにロア曰く

死徒二十七祖は、本来朱い月が足掻いた足跡であり、アルトルージュもそのアプローチの結果の一つ」

と、されてる以上、その二十七祖が存在しないと思われるFGO世界線において、同じく朱い月が産み出し、ズェピアとプライミッツの両者ともに関わるアルトルージュが「そもそも存在していない」のではと思っています。

 

故に、マーリンがフォウくんを「預かった人物」はアルトルージュとも異なる全く別の存在かもしれませんね。

 

アルトルージュがマーリンに預けたのか、マーリンがアヴァロンから解き放った後にアルトルージュとプライミッツは出会うのか、フォウくんがアヴァロンから到達する場所で分岐するのか、ズェピアが目指した「第六法」が存在しないから現代でもアトラスに居すわっているのか

人理が脈動し英霊がサーヴァントとして召喚される事が重要なのか、七つを以て原罪の一を討つ降霊儀式。英霊召喚の方が重要なのか。

「朱い月」「英霊召喚」「クラス・ビースト」「人理」「人理定礎」「死徒」「死徒二十七祖」...

 

ナニによって分岐し、ナニによって二十七祖が存在の決定となるのか。「朱い月」と「英霊召喚」の関係性とは一体何なのかまだまだ謎は多いですね。

エクステラと第七特異点クリア後辺りの時は、「英霊召喚」と「二十七祖」の関係は、先の「ヴォルフガング」の発言の「人理が脈動し、英霊をサーヴァントとして召喚可能であれば死徒は力を持たない」に繋がる形であって、「降霊儀式・英霊召喚」との直接的な関係は無いんじゃないじゃか?と思っていましたが、マジでプライミッツ(黙示録の獣)が相克する存在である以上、どちらか余計分からなくなってきましたしね。

 

ただ、「路地裏ナイトメア」にしろ「Labrynth」にしろ、近年で明かされた「死徒」と「Fate世界」での関係性が明かされたのは、何れも「FGO」がリリースされた後であり、更に言えば第四特異点解禁後、つまりは「降霊儀式・英霊召喚」と「冠位クラス」の設定解禁後に明かされたモノばかりですし、サーヴァントも元を辿れば結局「降霊儀式・英霊召喚」の模倣ですし、多分直接的に「二十七祖」と関係ある「英霊召喚」はこっちの方なんだと思います。

 

また、「死徒」とは曰く

 

しかし、ひとつだけ確かなのは、その怪物はいずれも、人という存在に仇なす殺戮の使者だったという事だけだ。

そして、その怪物は『死徒』と呼ばれているという。

「彼らは死徒と呼ばれている。人に取り憑く悪霊だの妖精だのとは明確に違うのだよ。彼らは、地球の一部でありながら、人類というものを嫌っている。そう、彼らは意志を持った、地球そのものの影法師なんだ」

「英霊とは人類史を肯定するモノ。人間世界の秩序を護るものだ」

「我ら死徒は人類史を否定するモノ。君達のルールを汚す為に存在してきた。」

 

であり、死徒とは「人類史を否定するモノ」

そして、英霊召喚は

 

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人理を護る為の七騎の守護者。

そして、この「降霊儀式・英霊召喚」によって顕現するグランドクラスと相克するのが、人理を喰らいつくす滅びの化身たる「原罪の獣」

 

であるならば、「英霊召喚」と「死徒二十七祖」にして「死徒」の発端に関わるであろう朱い月が、構築した「二十七祖」に、「黙示録の獣」の側面を持つ

プライミッツ・マーダー」が、”吸血種では無い”にも関わらず「朱い月」や原初の死徒にして二十七祖を束ねる「the dark six」を差しおいて、死徒二十七祖第一位の序列を冠している事。

その「ガイアの怪物」が唯一従う。と、されており、朱い月が足掻いたアプローチの結果にして、プライミッツがヒトの血を飲む要因となった「血と契約の支配者/アルトルージュ・ブリュンスタッド」を産み出したのにも、個人的には「朱い月の後継機」以上の意味が有ると思っています。

 

また、「Fake」で語られましたが、型月世界における中世の西洋で勃発した「キリスト教」と「イスラム教」による聖地奪還戦争「十字軍遠征」では、第三回目までは「死徒」が介入し、宗派関係なく殺戮を齎したとされます。

また、「十字軍遠征」といえば「FGO」世界線においては、最期に当たる九回目の時期には「魔神王・ゲーティア」が、天地創造の礎の為の「人類史焼却」の七つのターニングポイントに選ぶほど、人理定礎値の変動が有った時代/事象です。

死徒とは「人類史を否定するモノ」。その上で、死徒が十字軍遠征に介入したのも単なる食事ではなく、意味のある行為だったのではないか。と、個人的に思っています。

 

「うむ、よくわからん」

堂々と『知らない』という事を断言し、簡単な見識を述べるギルガメッシュ

「よくわからんが...人ではないというのは分かる、大方魔物か怪異の一種だろうよ。我の敵として立ち塞がるなら片付けもするが、取り立てて興味はないな」

あと、「ギルガメッシュ死徒のことをよく知らない」というのも奈須さんに聞いた結果です。その理由についても聞いているんですが......これはスケール的に、「Fake」では扱いきれないネタのひとつだったりします。

 

と、冠位キャスターであれば適正が有るであろうギルが「死徒」を知らない。という設定をFake内の規模では扱い切れない程の設定が有るので、これと朱い月と二十七祖、英霊召喚の因果関係の背景に接点が有るやもしれません。

 

死徒」や「真祖」がいつ誕生したのかは不明ですが、現状判明している中で発端の「朱い月」と原初の死徒とされる「the dark six」を除くと「神代連盟」と呼ばれる、魔術師を構成員に加えている組織の開祖が「齢4000年を超える」とされ、その人物が死徒二十七祖に属しているとされています。

 

英雄王ギルガメッシュが生きたのはおよそ紀元前26世紀頃なので、単純に考えればギルガメッシュ無き後の後世に、朱い月が地上に降りて神代連盟の祖(二十世紀頃)を含めて死徒や真祖が誕生したから知らない。と、なりますが、「Fake」内で扱える規模ではない。と、言うからに単純にギルが亡き後に朱い月が地上に来たから知らない。という訳ではないんでしょうね。

 

因みに、ギルガメッシュは「てこの原理」でも有名な「アルキメデス」(遊星に肩入れしたサーヴァント)も良く知らなかったりしますが、関係有ったり無かったりするのか否か。

 

「神代連盟」の祖が齢4000年を超える。とは、されていますが、個人的にはこの段階(紀元前20世紀頃)では、まだ死徒や真祖といった存在はいなかったのではと思っています。

 

死徒二十七祖の中で最古参と呼ばれた存在は「ヴァン=フェム」「トラフィム・オーテンロッゼ」「リィゾ=バール・シュトラウト」「ネロ・カオス」「アインナッシュ」の五体と、「黒翼公グランスルグ・ブラックモア」が「白翼公」と歴史が双肩する。と、されているので彼も最古参に分類されるかもしれません。

 

この内、死徒として成立したのがいつ頃か判明しているのは「ネロ・カオス(十世紀頃)」と「アインナッシュ(十二世紀頃)」のみですが、最古参にして「朱い月の最初の従者」とされる「白翼公」と「魔術王ソロモン」の偉業を考えると紀元前十世紀以降に朱い月が地球に来たのではと思っています。

 

...少し脱線しましたが、ギルはギルで

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「FGO」では、エルダードラゴン(神代の竜種?)曰く、彼は「セブンスガーディアン」と呼ばれる「滅びの要因を事前に排斥する抑止力」に属しているらしいですが

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終局特異点で、少なくともアーチャー状態でのギルは「冠位ではない」のと、「冠位クラス」も結局「霊長の守護者」の様に、ビーストが顕現して発動する「カウンター」であって、エルダードラゴンのいう「事前に排斥する」とは異なるので、「冠位クラス」と「セブンスガーディアン」は、恐らく異なる「抑止力」だと思われますが、是の詳細も気になるところです。

 

と、近年Fate派生作品ばかりで「死徒」の設定が明らかになっていくのは、おかしいようなおかしくないような感じですが、「死徒」についてはまだまだ色々と明らかになりそうで楽しみです。

パラケルスス」「コーバック」「フランチェスカ」の面識有り三者の関係も、”アレ”でないか。と、考えている事が一つ有るのですが、これもどういう関係なのか。気になるところです。

 

さて、「死徒二十七祖」と「英霊召喚」の関係。ズェピアの差異の謎の真相は果たして如何様なものか。

 

死徒二十七祖第二位「the dark six」が関係しているかもしれませんね。

「第六法」「闇色の六王権」「朱い月」「原液」「アルズベリ」「人理」「人理定礎」「英霊召喚」「over count 1999」「魔力枯渇現象」「十の指輪の返還」...

若しかしたら、「クラス・ビースト」も直接的な関係が...あるかもしれませんが、まぁあんまり英霊召喚が関わると月姫の設定が喰われちゃいそうですしね...ここら辺は「月リメ」で大きく明らかにするつもりかもしれません。

 

 

さて、どうなる事やら....

 

 

 

では、次はフォウくんのもう一つの側面たる「原罪の獣」と「人類悪」に関して触れます。

 

「クラス・ビースト」

其は、七つサーヴァントのクラスとは異なり「復讐者」「裁定者」「救世主」「ガンナー」「ゲートキーパー」「ファニーヴァンプ」「フェイカ―」「シ-ルダー」etc...といった「エクストラクラス」にして、「旧Fate」を基にした「Fate/Prototype」及び「蒼銀のフラグメンツ」のラスボスとして君臨する「黙示録の獣」「666の獣」が該当するクラス。

 

というのが、以前の認識でしたが、「ビースト」もまた「グランドクラス」の如く「英霊召喚の元になった「安全装置」と「自滅機構」の一つと。

なので、ビーストクラスを通常の霊基のエクストラクラスの一つとして扱うのは厳密には違う感じになりますかね。

 

さて、今作の「FGO」で明かされた「サーヴァント」の本当に元になったモノ。そして、「クラス・ビースト」の真なる詳細。

 

ビーストにして人類悪とは、文字通り人類の汚点、人類を滅ぼす様々な災害を指す。

人類が発展すればするほど強くなり、人類史にとっての癌。

其は、人類を滅ぼす悪では無く”人類が滅ぼす悪”

人が人であるが故の性質、人が知恵持つ知生体であるが故に切り捨てる事の叶わぬモノ。

人理を脅かす大災害。

それこそが「七つの原罪の獣」であり、相克するのが「七つの冠位の守護者」

そして、「冠位クラス」が七つの霊基を持つように、これもまた原初のⅠ~終局のⅦまでの七つの霊基が存在する人類愛と。

 

以前、インタビューで

 

菌糸類:「FGO」の企画が始まった当初から、これはもうあらゆる「Fate」のキャラクターが登場する、集大成的な作品にしないと意味がないな、と思っていました。極端な話、「たとえ自分が死んでも次の人にバトンタッチできるように......というかもうお蔵入りしてるものを全部出してしまえ」くらいの気持ちで、「Fate」の根幹をなす設定まで語り尽くそうと。なので「Fate/stay night」より以前に存在した元々の「Fate」、今でいう「Fate/Prototype」ですが、その頃に作った、いちばん初めの設定を「FGO」の根幹に据えてみました。幸い「英霊とは何なのか」という話はいろいろな場所で少しづつ話していたつもりなので、第四章ラストのアレは自然な形で展開できるだろうと。

 

と、プロト...というか「旧Fate」から有る設定を「FGO」での根幹部分にしている。という旨を語ってはいましたが、成程こういう訳だったのか...と。

結局、FGO以前から明かされていた「プライミッツが七騎の守護者掛かりで妥当」にしても、「月姫」時点で「ネロ教授」は自身の特性(666の獣を内包した固有結界・獣王の巣)を

 

「いかにも。これでは原初の海と何ら変わりはない。」

 「だが、素晴らしいとは思わないか。

 私の中には『何になるか解らないもの』が渦巻いている。それは原初のこの世界そのものと言える小世界だ。

 どのような生き物が生まれるか予測がつかない混沌とした空間。

 現存するこの星の系統樹と同じでありながら、なお劇的な変化の可能性を持つ混沌の闇。

 その果てに何が待つのか、私は私が消える前に知りたい。」

 

と、表現しており、正しく「原初の海」とは「ティアマト神」そのものでも有り、体内から生命を産み出す様は、ティアマト神の「スキル:生命の海【EX】」による特異性と同じと言えるので、本当に昔からこの辺りの構想は有ったんでしょうね。

 

と、「クラス・ビースト」が思いの外、型月世界全体でもかなり重要な立ち位置だったのに驚きですが、「FGO」ではこれを根幹にしているが故、一部の時点で既に三体も登場しました

 

「原罪のⅠ」を司るは、『憐憫』の理をを持ち、人類史を最も有効に活用した魔術式

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「魔神王・ゲーティア」

 

「原罪のⅡ」を司るは、『回帰』の理を持ち、人類史に最も拒絶された人類最古の罪

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「創生神ティアマト」

 

「原罪のⅣ」を司るは、『比較』の理を持ち、人類史を喰らいつくす終末の獣

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「黙示録の獣」

 

の三体が明かされました。

 

よって

 

・ビーストⅠ/「魔神王・ゲーティア」”比較”の理

・ビーストⅡ/「ティアマト神」"回帰”の理

・ビーストⅢ/??? 

・ビーストⅣ/「黙示録の獣」"比較”の理

・ビーストⅤ/???

・ビーストⅥ/???

・ビーストⅦ/???

 

が現在判明している「原罪の獣」シリーズの詳細。

 

また、ギルガメッシュ曰く

 

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と、セプテムで「アレキサンダー」→「ダレイオス三世」、バビロニアで「ケツァルコアトル神」→「ジャガーマン」と、連鎖的な召喚が発生したように「クラス・ビースト」も同じくして、「連鎖的に表れる」と。

故に、始まりの”Ⅰ”が目覚めた段階で、終局の”Ⅶ”も覚醒していると(Ⅰが目覚めたからⅦが目覚めたのか、Ⅰが目覚めたからⅦまでの全員が目覚めたのか。どっちなんでしょうね。まぁ、どっちにしろ全員出そうですが)

 

 

人理焼却を阻止しても、未だ獣の脅威は消えていないと。

 

そして、「原罪のⅣ」を司っていたのが、我らが淫じゅ...「フォウくん」であり、他の世界では「プライミッツ・マーダー」と成り得る「星の獣」でした。

「第四の獣」、先にも書いたように、プロト宇宙における聖杯戦争、その一回目「蒼銀のフラグメンツ」にて顕現する獣と同じモノ。

 

な訳ですが、いや然し...

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↑の私たちが、サーヴァントの育成の為に用いている「星のフォウくん」と「太陽のフォウくん」ってこれ、フォウくんの詳細が判明した今考えると、マジで超ド直球な意味を敷いてたんですな...

 

「星のフォウくん」は、言わずもがな「星の獣」。つまりは、「プライミッツ・マーダー」としての側面を示唆したモノ。

 

「太陽のフォウくん」に関してですが、黒魔術師である「アレイスター・クロウリ―」が創設した「セレマ」と呼ばれる宗派においての神格「セリオン(つまりは獣)」が、カバラ思想における「ゲマトリア数秘術)」での数価は「666」を現し、「Fate/Labrinth」でも触れられていますが「太陽」に該当する「惑星魔法陣」の列の総和数は、ゲマトリアにおいて「666」であり、「太陽」と悪魔(獣)の数字「666」は関連付けされていますので、正に666の数字を背負った獣(フォウくん)の側面を示唆したモノと。

 

「FGO」以前から

 

もともと、某プライミッツ・マーダーを御するには七騎の守護者が必要とされており、聖杯戦争の七騎のサーヴァントというのはこれになぞらえているらしいですよ、どうにも

A:どっちもどっち、としか......。どちらも神秘に生きるものたちなので、”なんとかして殺す手段がある”時点で状況次第としか言えません。そんななか、ORTはそもそも地球上でのルールが成立しないし、プライミッツマーダーは霊長に対して超有利なので別格でしょうか。ちなみに、プライミッツマーダー1匹対して守護者七騎であたるのが妥当なところです。

 

と、昔から明かされている訳ですが、結局この「守護者」は「プライミッツ・マーダー状態」であれば、相克するのが「霊長の守護者七騎」で、「黙示録の獣状態」であれば相克するのが「 冠位クラス(の守護者)七騎」という具合で、一応プライミッツであれば霊長の守護者が従来の設定どおり相克対象になる(霊基の出力の問題でしょうか)という認識でいいんでしょうかね。

或いは、プライミッツに相克する「守護者」というのが、そも「冠位クラス」の事を指していたんでしょうか。

 

そんな訳で、現在三体のビーストが姿を現し、残りはⅢ、Ⅴ~Ⅶまでの四体が未判明で、今後登場するであろう原罪の獣な訳ですが

 

原罪のⅥに関しては、上でも触れてるんですが「大淫婦バビロン」だと思いますっていうかでしょうね。

 

フォウくんが該当する「原罪のⅣ」、其こそ海より出でて大いなるバビロンを背に乗せ地上に君臨した、七つの頭と十の角を持ち、神の名を汚す異形の獣。大いなる赤き竜から玉座と権威を与えられ、人々に悪魔の数字を刻印し、聖都を滅ぼさんとするのが聖典における「黙示録の獣」です。

 

そして、第十七章から登場し、この「黙示録の獣」に跨る、紫と赤の衣をまとい、金や宝石、真珠で装飾され、汚れで満たされた金の杯を以て地上に顕現し、一時的ながらも王としての権威を授かり地上を支配する、と、された女の名(都や悪魔の巣窟を女として表現したモノ)が「娼婦などの、忌まわしきもの全ての母」其れこそ「大淫婦バビロン」だと。

 

先ず、この「大淫婦バビロン」が跨る「黙示録の獣」の容姿(七つの頭と十の角)と獣に権威を与えた「赤き竜(サタン)」自体が、古代ローマ帝国ないしローマ皇帝其の物を現しているとされ、上に乗る大いなるバビロンとされる女は、キリストの敵である「バビロニア」「ローマ」の地を比喩したものや、「ローマ教皇」を比喩したモノなど、様々な解釈があり、正解というものはないんですが

五代ローマ皇帝「ネロ・クラウディウスカエサルアウグストゥス・ゲルマ二クス」たる赤王は、暴君として君臨していた時代にキリスト教徒を迫害した「アンチ・キリスト」として有名な存在です

 

故に、人理を破壊尽くす獣に跨る「大淫婦バビロン」は、暴君(特に皇帝ネロ)を比喩したモノ。としての解釈がされます。

また聖典における

「その数字は人間を現す。その数字は六百六十六である」

と、言われる不完全数「6」を三つ連ねた、悪魔の数字「666」は曰く、皇帝ネロ・クラウディウスギリシャ綴りをヘブライ文字に変換し、更にそれをゲマトリアによって数値化した総和数が「666」になると。

 

故に「666」の数字を刻印する獣に跨る大いなるバビロンは「皇帝ネロ」である。という解釈が一般的になっています。

 

また「Fate/EXTRA」と「CCC」時点でも

 

赤王「奏者よ、そなたが余を暴君と、バビロンの大淫婦とそしるのならば、それも構わぬ」 

 ガウェイン「っ───口を慎め、バビロンの大淫婦!その先を口にする資格は、あなたにはない!」

しかし、彼女を召喚するマスターはまずいない。

彼女の真名はある宗教では大悪にあたり、彼女の人生の結末も悲惨なものだった。

01 黄金の杯[EX]

ヨハネ黙示録にある、バビロンの大妖婦が持っていた杯。

偽聖杯であるが、偽の聖杯であるからこそ、正邪問わずに

人間の欲望を叶える“本物の”聖杯となっている。

 

”わたしは、赤い獣にまたがっている一人の女を見た。

 この獣は、全身至るところ神を冒涜する数々の名で

 覆われており、七つの頭と十本の角があった。”

 

これは黙示録曰く、聖都に現れた滅びの獣と、

その獣にまたがっていた女の描写である。

七つの頭を持つヒュドラの如き巨大な獣は海より現れ、

聖都に上陸したという。

この獣と女は二つで一つであり、

切り離して考える事はできない。

 

女は全ての邪悪を生みだすものとされ、

短慮なる者、欲深き者は彼女の誘惑に逆らえず、

その杯によって堕落したという。

 

余談ではあるが、

皇帝を名乗る赤いセイバーはその死後、

信徒たちにこの獣と同一視され敵視されたという。

 

と、大淫婦バビロンネタは使われ続けてるのと「FGO」でも

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この様に示唆されまくっています。

(終局特異点クリア後の皆さんならご存知の筈ですが、魔神柱はビーストの眷属なので、それと同じ様な魔力であれば其は)

 

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また、これも上で触れましたが

「FGO」における「赤王」は、かなり「不安定な状態」です。

 

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セプテムではこの様に頭痛を発し、「ボーっと」する事があり、マイルームでは

 

「聖杯...?ううっ、その名はよくない...頭痛が一層強くなる。あまり口にしないでくれ!」

 

と、「聖杯」というワードにも頭痛を発する始末です。

彼女の初出作である「EXTRA」シリーズでも、モノは違いますが「ムーンセル・オートマトン」と呼ばれる「七天の聖杯」が存在し、「聖杯」というワードに対してそのような異常は見受けられませんでした。

然し、「FGO」では「聖杯」という単語に対し、頭痛を発すると。

 

また、他に赤王が頭痛を発するのは、セプテムの会話のところどころで、その際”必ず”会話の前後に「フォウくん」が反応している場合です。

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また、「マリー・アントワネット」の幕間の物語にて

マリーのテンションの高さに釣られて

 

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「Dr.ロマン」と「フォウくん」がめっちゃテンション高くなっています。

そして、レイシフトし、セプテム修正中の赤王が「生前」の頃へと突入。

何やかんやで戦闘となりますが、この際

 

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赤王から異常な(サーヴァント並の)魔力が検知されると。

本来、生前「魔術師」でもなく、ましてや「人間」の状態の赤王から魔力など検知されない(サーヴァントであれば別)

が、何故か検知されるという状態。

※この際、先程までテンションの上がっていた一人の「Dr.ロマン」は冷静になっています。

 

そして、戦闘が終わりますが

 

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この様に唯一「フォウくん」だけが、異常にテンションが高いという状態。そして、この幕間でのみ、”生前”の赤王は「サーヴァント並の異常な魔力が検知」されると。

 

フォウくんは「黙示録の獣」の側面も持ち合わせる「第四の獣」。そして、「赤王」は「黙示録の獣」に騎乗する「大淫婦バビロン」と同一視される存在。

つまり、この異常な魔力検知やマイルームでも赤王がボーっとする要因は、大いなるバビロンと「二つで一つ」の関係の「フォウくん」がその場に存在し、共感覚の様に同調しているからだと思われます。

 

故に「FGO」で、赤王が不安定なのは、既存作品で言うと「聖杯」として機能し出して「この世全ての悪」とのリンクしつつあった「HF」の「間桐桜」の様な状態(元凶は人類悪が覚醒したからでしょうか)なのではないかなと思います。

 

一応「EXTRA」本編やシナリオ集で

 

 一説にはこの弾圧に対する反発として

ヨハネ黙示録」が書かれたとも。

彼女を皇帝としたヘブライ発音NRVN QSRを

「666の獣」とし、悪魔と同一視された。

 

ちなみにこの666の獣にまたがる

”バビロンの~”とはローマのことであり、

彼女個人にあてられた異名ではない。

 

 この様に、「バビロンの大淫婦」=ローマ帝国の暗喩であって、≠赤王個人。

という説明は有りますが、後の「CCC」で「黙示録の獣と二つで一つ」という扱いにされ、同じ事が書かれている「FGOマテリアルⅠ」では、このバビロンの~という説明部分は削除されているので、気にしなくてもよさそうかなと。

 

そして

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「六番目」のと、赤王の亡霊(魔神柱と同じ魔力量)が零したのと

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「ビーストⅥ」が保有する固有スキル「ネガ・メサイア」なるモノは、「ビーストⅡ」の「ティアマト神」の有する「ネガ・ジェネシス」と同類のスキルであると。

「ネガ・メサイア」とかもうド直球過ぎるので

 

「原罪のⅥ」を司る「ビーストⅥ」は、「大淫婦バビロン」

 

いえ、丹下桜さんが一度記載してしまったのでこう呼ぶ方が正解でしょうか。

母なる、淫婦

 

「マザーハ―ロット」と。

 

 

そして、恐らく「人類悪」に該当するであろう存在がもう一体。

 

其は「この世全ての悪(アンリマユ)」だと思われます。

 

http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/201612.html

先ず↑の竹箒でも、触れられている通り「FGO」で語られた「人類悪」という存在はFGO以前から存在していました。

 

UBWも実はFGOのメインプロットと同時期に作成したものなので、アインツベルン城でギルガメッシュが今なら馴染みのある単語を口にしていたりとでお勧めではある。

 

と、発言している様に初出は「ufotable版」の「Fate/stay nightUnlimited Blade Works]」になります。

その第二十一話「answer」で「英雄王ギルガメッシュ」曰く

 

「聖杯の真下にいた俺は当然その奔流を一身に浴びた。その時に聖杯の正体を知った。 実に下らぬ。下らぬが、使い道はある。数ある兵器の中でもあれ程殺人に特化したモノはあるまい。」

 

「元々、我らとて兵器だろう。アレはそれを突き詰めたものに過ぎん。 聖杯とは地獄の門。一度開けば中から数十億もの呪いが溢れ出す。」

 

「言峰は言っていなかったか?あれは既に汚染された聖杯、お前達人間によって地に落ちた欲望の杯。人間を呪い殺す事のみに特化した 人類悪 の一つだと!」

 

との事で、ギルの言う通りならば、冬木における「聖杯戦争」が五回目まで行われ、第三次聖杯戦争時に「復讐者」の召喚及び「この世全ての悪」によって汚染された「大聖杯」は「人類悪」の一つであると。

 

また「FGOマテリアルⅢ」の「アンリマユ」の頁では

 

悪態、憎まれ口を叩きながらもマスターの成長を見守る最弱の英霊。

その在り方は未熟な人類の行く末を眺める、ノケモノのそれである。

 本物のアンリマユではなく、アンリマユとして祭り上げられた青年がサーヴァントとして召喚された姿。

基本、あらゆる事にやる気がなく否定的だが、契約者にはきっちり義理を果たすので最後までマスターに付き従う。

とは語るものの、根底はアニマルなので何かの拍子にパクッとマスターを食い殺す危険性もある。

 

「ノケモノ」「アニマル」うん。

 

「HA」の時点で、アンリの事を「獣」と形容するシーンは多々有ったので

 

セイバーとアヴェンジャー。

両者の戦いは剣の打ち合いというより、人と獣の格闘を思わせた。

人はセイバー、獣はアヴェンジャーである。

「シャ、ハ───!」

 

デタラメな、叩きつけるような剣の舞。

剣を構えたセイバーの手数が一なら、アヴェンジャーの手数は三か四。力で敵わぬ獣は、その持ち前の敏捷性でセイバーに襲いかかる。

強く。今のが防がれるのならより強く。

多く。今のが捌かれるのならより多く。

己の体に限界はない。いや、己の体の限界など知らない、と。

それは、

 

破滅を厭わない狂蹂、脳を冒された獣そのものだ。

 

という比喩は使われていたので、第七特異点解禁前は「獣」繋がりで「絶対魔獣戦線」にワンチャン登場無いかな程度に考えていましたが、「獣」と比喩したのも成程と...

 

また、「HA」にて

 

「貴方より上の人殺しがいるの?」

「いるぜー、イヌとクモ。こいつらにはまあ、どうやっても追いつけない。質はともかくスピードが違うんだよスピードが」

 

と、アンリ曰く「イヌ」と「クモ」

つまりは、霊長に対して絶対的な殺害権を有する「プライミッツ・マーダー」と、前死徒二十七祖第五位を秒殺する程の殺戮性能を有する現No.5である「ORT」には、人殺しに特化した「アンリマユ」ですら、速度では敵わない。という有名な設定がありますが

この際に、アンリが「イヌ」を引き合いに出したのもそう言う事(同じ穴の狢的な)だと。

 

そして、「FGOマテリアルⅢ」にて、”本来なら”接点皆無の筈の「ヘンリージキル&ハイド」の頁の因縁キャラへの台詞欄にて

 

 【ハイド時】

 アンリマユ

「この世全ての悪」であることを望まれて反英霊と化した彼については、「人間の悪性そのもの」として生まれ落ちたハイドとしては憧れの対象である。なにせ、こちらは人間ひとりが内包し得る「悪性の概念」が具現化したに過ぎない。この世全ての悪とは、一体何だ......?

 

と、残しています。

「H・ジキル」氏は、十九世紀頃におけるイギリス出身の人物であり、型月世界的には実在した人物とされています。

「英霊伝承~ヘンリー・ジキル/ハイド~」において、H・ジキル氏は「シャーロック・ホームズ」からの要請を受け、彼の調査に協力する関係になりました。

その際、H・ジキル氏は「犯罪界の皇帝」と悪名名高き、悪の化身たるとある犯罪者から「悪性」を知り、魅了されました。

その魅了される程の「悪性」を垣間見た彼は、これは誰しもが内包し得るモノだと恐れ、自らから恐ろしき「悪性」部分だけを摘出/乖離/排除し、「善性」のみだけで構成された清き存在として、肉体を新たに再構成しようと試みました。

 

然し、結果として彼はその実験に耐えたものの成功に終わるどころか、排除しようとした「悪性」部分が、より凶悪な人格として誕生し内包されました。それが「エドワード・ハイド」の人格です。

 

この実験を通し、また悪なる獣性の顕現によって行われた「ハイド」の人格の悪行、そしてこの「ハイド」が最終的に”行きつくモノ”を悟った「H・ジキル」氏は

人間は知恵を持つが故に「悪性」を捨てる事は叶わない。其れこそが、人が人であるが故に持つ性質、言葉で顕すならば「人類悪」の存在を知り得たと。

 

その「人類悪」を知る要因となった、彼の「悪性」たる「ハイド」が「アンリマユ」を尊敬の対象であると。

 

そして「第七特異点.・絶対魔獣戦線バビロニア」では、「原罪のⅡ」である「ティアマト神」が顕現しました。

彼女の持つ「生命の海:EX」は、生命を生み出す海そのもの。故に「FGO」では「ラフム」や霊基情報が取り込まれた「牛若丸」を排出しました。

その泥を

 

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彼らは、「浸食海洋ケイオスタイド」と名付けたと。

そして、それらは魔術世界において「聖杯の泥」とも呼ばれる。

「聖杯の泥」とは、「第三魔法」を基盤とした 「大聖杯」に「この世すべての悪」が混在した「汚染聖杯」から漏れるモノ。

 

「ビーストⅡ」が有するモノと同じ性質を持つとすれば其は...

 

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ん?

 

 

現状「FGO」本編でアンリが絡んでないので、あまり判断材料としては少ないですが、恐らくギルの言うとおり「この世全ての悪」も「人類悪」の一つでしょうね。

というか、でなければ第七特異点で「人類悪」の設定が明かされた後の竹箒で、ギルの発言に誘導する様な事は書かないでしょうし。

 

問題は、どのような状態で有れば「この世全ての悪(アンリマユ)」は「人類悪」にして「原罪の獣」足り得るのか。

 

本来「アンリ・マユ」とは、「ザウスシュトラ」によって産み出された「善悪二元論」という思想の元「ゾロアスター教」における、「善」を司る最高神アフラ・マズダー」と敵対する、「悪」を司る悪魔の神。という存在ですが

「復讐者」として、現界している彼は「ゾロアスター教」とは関わりの無い、小さな集落によって、何の罪も無く何の悪事も働いていない無銘の少年を、突如村の人々が「お前が私たちのこの世全ての悪であれ」と、「必要悪」として生贄に捧げられた一人の少年が、それでも彼が「必要悪として人々を救った」のだから「英霊」として、アンリマユの名を被りサーヴァント化したニセモノの悪魔です。

 

あくまで、彼は「必要悪」であって「人類悪」では無いので、あの「復讐者」として現界している「アンリマユ」そのものではない。

と、思われますが

 

例えば、本来の「悪神アンリ・マユ」として現界した場合「人類悪・アンリマユ」になるのか。

 

或いは、ギルが「汚染された大聖杯」が、「人類悪の一つ」である。

と、言った様に正しく「大聖杯」と「この世全ての悪」が混濁し、「大聖杯」が「この世全ての悪」を起動させるブースターとして機能すれば、其れが全人類を呪いつくす「人類悪」

つまりは、「HF」にて「言峰綺礼」が誕生を祝おうとした、SN三ルートの中で最も「大聖杯」から「呪い」が溢れる間近だった、あの状態の「この世全ての悪」こそ、「七つの人類悪・アンリマユ」になるんでしょうかね。

 

元々、「SN」の原典の「旧Fate」を基にした「プロト」と「蒼銀」では、物語の終盤「大聖杯」から「黙示録の獣」が産まれ落ちるという展開なので、SNの聖杯戦争の「この世全ての悪」が「大聖杯」より産まれ落ちる部分はなぞったものだと思いますし、聖杯というブースターがあればという感じでしょうか。

 

さて、「この世全ての悪(アンリマユ)」が「人類悪」の一つだと仮定して、その場合Ⅲ、Ⅴ~ⅦのどのNo.に該当するかですが

個人的には「Ⅲ」or「Ⅶ」かなと思っています。

 

「そいつのクラス名が復讐者

 聖杯の力で『生命』としてカタチを得ようとしている、第三魔法の成功例になりつつある英霊よ」

 

「いいえ、復讐者の物質化は、聖杯による魔法じゃない。アレはもとからそういう属性をもった英霊だった。

 復讐者だからこそ聖杯の中で物質化が可能なの。

 大聖杯は第三魔法を成し得る復讐者を呼び出したに過ぎず、大聖杯自体が第三魔法を成し得た訳ではないわ」

 

「......? ええっとつまり、そいつは初めから物質化できる怪物だったってコト?

 大聖杯による魔法が成功していなくても、勝手に第三魔法を体現するヤツってコト?」

 □この世全ての悪の誕生

 人々がアンリマユに願った悪しき望みは大聖杯と結びつき、”この世全ての悪”という呪われた概念が受肉を始めた。これは第三魔法(魂の物質化)の成功例といえる。

 

と、曰く「アンリマユ」という存在は、「第三」の奇跡たる「第三魔法・天の杯」(魂の物質化)を体現できるような性質を持ったモノ。にして、大聖杯とリンクすれば正しく、其は第三魔法を自ら成功させる様な属性であると。

 

更に、「EXTRA」世界線において、「アルターエゴ」や「BB」「間桐桜」を取り込み、真性の魔に達し「神」の座へと君臨しようと試みた「魔性菩薩キアラ」こと「殺生院キアラ」は曰く

 

......とは言っても、その頃の彼女は万色悠滞によって自身を疑似霊子化させており、地上の肉体が死滅したところで彼女には何の問題もなかった。

 キアラは己のフィールドを電脳空間に移行しており、一層、悩める欲望をすくう道に没入した。

 その在り方は伝え聞く第三魔法、魂の物質化であるヘブンズフィールに近いものと思われる。

 

とされ、尚且つ彼女が真性の魔である「魔人」として君臨した状態で保有する宝具

 

■この世、全ての欲【宝具】

アンリマユ/CCC。

変上したキアラの対星宝具。

地球で自慰行為にふける最低最悪の宝具。

地球に残ったあらゆる生き物───人間、動物、植物───に自分の体を捧げ、これを受け入れる事で最大の官能を会得し、成長する権能。

その在り方は、かつて人間の悪性を証明する為に悪魔と罵られ、生け贄に祭り上げられたある人工魔に類似する。

 

と、「殺生院キアラ」の在り方が「アンリマユ」にして「第三魔法」に類似する存在である。と、されています。

更に、彼女がこの「アンリマユ」と同じ性質を持つ宝具を有する「魔人」状態として君臨している際

 

「随喜自在第三外法快楽天

 

という異名をも持つとされています。

 

と、「この世全ての悪」自体が「第三魔法」を体現する属性を持ち、類似するキアラもですが、アンリマユに何かと「三」という数字が絡むので、該当するなら「原罪のⅢ」なのかなと。

あと、HAでも

 

「そうそう。ああけど、人間殺し競争ならオレが一番だぞ。

 こればっかりは向き不向きあるからな。

 ......って、一番じゃねぇか。世界でニ番か三番だった」

 

との事で、人殺しの速度では敵わない「プライミッツ」と「ORT」との比較として、自分の人殺し速度は「ニ番か三番」とも言ってたりします。

と、言ってもまぁその比較対象の「プライミッツ」のナンバリングと人殺しの速度は関係してないのでアレですが、兎に角アンリには「三」の数字が割と絡みます。

 

「Ⅶ」の方ですが、何となくⅦっぽい...ぽくない?(ガバガバ根拠)

というのはさておき、個人的候補のⅢを除くと、恐らく大淫婦バビロンが該当する「Ⅵ」を除けば、残りは「Ⅴ」と「Ⅶ」です。

数十億人を呪い殺す原初の悪にして、SNで重要な存在である「この世全ての悪」が「Ⅴ」という中途半端なNo.とも思えないので、飾るとしたらあとは終局の「Ⅶ」かなと。

数十億を呪う悪...終局のⅦ...或いは本当に(人類悪であるなら)原罪のⅦの方かもしれません。

 

という事で、現状仄めかされてる「人類悪」候補を併せると

 

・ビーストⅠ/「魔神王・ゲーティア」”比較”の理

・ビーストⅡ/「ティアマト神」"回帰”の理

・ビーストⅢ/「この世全ての悪(汚染聖杯状態?)?」orビーストⅦ? ”?”の理

・ビーストⅣ/「黙示録の獣」"比較”の理

・ビーストⅤ/???

・ビーストⅥ/「大淫婦バビロン(マザー・ハ―ロット)?」”?”の理

・ビーストⅦ/???(「この世全ての悪(汚染聖杯状態?)?」)

 

こんな感じでしょうか。

人類悪候補の「大淫婦バビロン」と「この世全ての悪」が、有する「理」がナニになるのか不明ですが、「大淫婦バビロン」の方は「強欲」或いは「暴食」、またはそれらに類似する「理」でしょうかね。

 

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ただ、「監獄塔」で暴君カリギュラ...というか、ローマそのものが「暴食の具現」という扱いの様ですので、「大淫婦バビロン」個人が該当する「理」は異なるのかもしれません。

 

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という具合で、今後登場しそうな人類悪候補濃厚な存在はニ体ほどいますが、あと二つは何になるんでしょうね。

特に「ビーストⅤ」に該当しそうなのが思いつきませんが

既存の型月キャラで「五」という数字から連想されるのは、死徒二十七祖第五位にしてプライミッツと同格の「ORT」や「第五魔法・青」の継承者である「蒼崎青子」辺りですが、うーん...流石に違いそうですが...

 

ORT」は「原罪の獣」というか、そもそも他天体の生命体ですし、どっちかというと「捕食遊星ヴェルバー」っぽいですし。

 

そして「蒼崎青子先生」は、若しかしたらちょっと怪しい(?)かもしれないような。

 

今回の「FGO第一部」における。「人理焼却式・ゲーティア」が企てた極点の宙へと位当たる試み「人類史焼却」「天地創造」。

これらの計画名は曰く

 

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「逆行運河/創生光年」であるというのが明かされました。

 

そして、「MBAC」以降プレイアブルキャラとして実装された「蒼崎青子」の「ラストアーク」が、同じく「逆行運河・創生光年」という名称を持ちます

それ以前の「Re.ACT」では

 

格闘戦で見せた技などは”魔法”ではないのだ。

 

と、記載されておりこの時点(CPU専用キャラなので、そもLAが無い)では、青子先生がMBで使う技は「魔法」では無い。という扱いのようでしたが、LAを行使可能な「MBAC」からはこれ(結界に閉じ込めたの爆発)も「第五魔法」に入ると思われます。

 

ゲーティアの「逆行運河/創生光年」は

 

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↑の様に、人理強度を0にして、知生体の活動、人類史、即ち惑星の情熱を「熱量」へと変換し、46億年に上る「時間逆行」を可能とするとの事。

で、青子が「まほよ」で行使した「第五魔法」によって、引っ張り出したエネルギーで、原初のルーンの(レプリカ)破壊etcを披露しましたが、これも言わばゲーティアの原理と同じで、この星の「情熱」を熱量へと変換し、「時間旅行」に近い業などを可能としているのかなーと、思ったりしちゃったりしますが

 

「......逃したか。もっとも、アレは秩序を破壊するもの。我が混沌に組み込んだところで、何の益にもなりはすまい」

「貴様はおぞましい、際限のない生存を。私はむなしすぎる、採算すべき結末を。」

「その前に、貴様の魔法を破壊する。星の命に何の利益も齎さない力など、初めから有ってはならなかったのだ───!」

プラスにしろマイナスにしろ、それは秩序の崩壊だ。

「ば───バカここに極まったな!

 何千億年後にくる宇宙の死滅、人類の行く末に待つどん詰まりに、さらなる負債を押しつける気か!? この星の頭上に隕石を作っているようなものだぞ!?

 というか、おまえの重みでこの星を押し潰す気か!?」

 

と、散々な評価の「第五魔法」ですが、近年の「Fate/EXTTLE」や「FGO」をプレイ後だと、確かに納得がいきますが

「魔法」は曰く

 

明白な罪科。

魔法とは、人類の敵そのもの。

 

とも、されていますし、同じ「逆行運河・創生光年」という異名の業を持つので、まぁ人類悪ではないでしょうが、青子先生か第五魔法自体が素質を持っていたりとかしないんでしょうかね。

ゲーティアの大偉業が何故「第五魔法」を用いた業と同じ名を冠するのかは不明ですが、ゲーティアは極点の宙を目指し、神に至る。という事でしたが、これは恐らく神の座たる「」へと至るという事でも有るのかなと。

そして、青子の「第五魔法」は、「」に到達したが故に誕生した魔法なので、この辺りが関係ある感じでしょうかね。

 

 

と、若干ズレましたが、「人類悪」にして「クラス・ビースト」「七つの原罪」は、まだまだ語られ始めたばかりで謎だらけですね。

 

ギルガメッシュ曰く

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「スキル:単独顕現」は「クラス・ビースト」のみが保有スキルである。と、確定しました。

エクステラクリア後辺りでは、このスキルは「冠位クラス」或いは「冠位」と「ビースト」が有すると思っていましたが、あくまで「ビースト」のみと。

Fate/EXTTLE」にて

 

ギルガメッシュはSE.RA.PH内の表と裏の境界がゆらいだ事により勝手に境界を切り裂いて現界した。

(※自らの手で現界するスキルはクラス・〇〇〇〇しか持ち得ないものだが、これはEXTRA世界なのでギリギリあり)

 

と、されていますが、ギルガメッシュは「EXTRA世界」においては、「月の聖杯戦争に参加した瞬間優勝が確定する」為に「月の裏側」に封印されています。

そして「エクステラ」にて、この「ビースト」しか持ち得ない「単独顕現」と同じ事をギルが出来たのは、個人的にはこの「月の裏側」に封印されていた(月の裏側は、人類のあらゆる悪性情報が克明に刻まれた虚数空間)影響で「人類悪」と同等の権限を一時的に受けれた。と、思っているんですが、どうなんでしょう。

 

と、そこは兎も角「単独顕現」は「ビースト」のみが持つスキルと。

 

このスキルは無論「ティアマト神」も保有していますが、それ以前より

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セイバーのサーヴァント霊基を得た『両儀式』も「単独顕現」を保有しています。

これは単に「根源接続者」である特異性故ではないかと、冬コミ前までは思っていましたが「FGOマテリアルⅢ」の『両儀式』のページにて

 

単独顕現:C

特殊スキル。単独行動のウルトラ上位版。

また、存在が確定しているため、即死耐性、時間操作系の攻撃に対して耐性を持つ。

このスキルを持つものは、即ち───

 

と、不穏な示唆がされています。

「単独顕現」とは「ビースト」のみが持つスキル。故に、このスキルを持つものは「獣」である。

と、成りますが、冬コミ前くらいの当時「プライミッツ=原罪の獣は確かに衝撃的だったけど、『両儀式』は根源接続者だから、多少はね?」ナイナイ

って思ってのに、冬コミで買って開いた読んだら、マジで何かあ、そういう方向性ですかって感じで「えぇ...」ってなりました(小並感)

 

と、彼女にも「人類悪」の可能性を内包している示唆がされている訳ですが、「真祖アルクェイド」曰く

 

「お互い目覚める時間を間違えたな。

 宙を目指すのは百年早い。

 今はおとなしく、虚無の夢に沈んでおれ。」

 

と、彼女の告げた発言の真意は不明ですが『両儀式』が目覚めるのは百年早いとの事。

 

余談ですが、「真祖アルクェイド」の言う「宙」。

型月世界の概念として「人類」は何れ「宙」を目指す。というのが、様々な既存作で散りばめられている事でも有り、同じく彼女が言ったこの「百年」という歳月も、「FGO」に関わりの有るある「周期」と同じで有る為、それ繋がりで『両儀式』が目覚めるのは早い。と、告げたのかもしれません(と、個人的に考えています)が、取り敢えず置いておきます。

 

と、示唆はされているものの開示されている情報が少ない為、現状の詳細は不明。

 

また、『両儀式』と同じく、生まれ以ての「根源接続者」である「沙条愛歌」が「とびたて!超時空トラぶる花札大作戦」にて「EXTRA御三家」曰く

 

「どうやら元凶とやらは、この世にいてはならぬもののようだ。遠慮なく冥府に叩き返してやろう」

「あれ生粋の人類悪です。放っておいたらこの並行世界は間違いなくお花畑で埋め尽くされますよ」

「そのようだな。桜君にはすまないが、君たちはここで倒させてもらう!」

「化け物め......行くぞセイバー!あの愛歌という少女は人類の敵、規格外の存在だ!」

 

という評価を受けており、「キャス狐」曰く「生粋の人類悪」であると明言されていました。

 

「根源接続者」である愛歌お姉ちゃんはプロト宇宙における「第一次聖杯戦争」「第二次聖杯戦争」において、「第四の獣」である「人類悪/黙示録の獣」を召喚/共に顕現し、現在に至るまでの「連続時空体」、即ち「人理定礎」を粉々に破壊し尽くし、およそ1500年程前に滅んだ事が固定されている「当時のブリテン」を現代に”甦らせる”としました。

 

そして、「根源接続者」二人が「人類悪(獣)」の示唆(というか、一人はダイレクトに言われてますが)がされていると。

 

何故、そのような扱いがなされているのかのは現状不明ですが

 

「生まれたての動物は、赤子の体とそれに見合った知性の芽をもっている。けどわたしのように何も持たずに生まれたものはね、そのまま死んでしまうのが決まりなの。もともと「」に近いものは体をもって生まれてはいけない。トウコさんに聞いたでしょう? 世界は、世界自身で破滅の原因になる出来事を防いでいるって。だから普通ならわたしは発生しても生まれる事さえなかった。

 わたしのように「」から出でた生き物は母親の胎盤の中で死ぬだけ。」

 

と、『両儀式』が語っている様に、この世界は、世界を守る為に滅びの要因を自らが防ぐ。だから、万物万象全てにして始まり/終焉へである「」に近いモノ(人格)は、この世に体を得て誕生してはいけないと。

実際、『両儀式』の場合は

 

「だからわたしはなんだってできる。......そうね、目に見えないほど小さな物質の法則を組み替えたり、遡って生物そのものの系統樹を変えてしまうことだって可能だわ。今の世界の秩序を組み替えることだって簡単よ。この世界を作り直すんじゃない。新しい世界で古い世界を握りつぶすの」

 

といった事が、本人曰く「可能」との事。

但し「アーネンエルベの一日」にて、「両儀式」が自身の能力と「アルクェイド」を比べて

 

「俺のなんて可愛いもんだ。そこのバカ女は、それこそ制限無しだぞ。創造しただけで城創るような奴なんだぞ?」

 

と、発言しているのと「愛歌お姉ちゃん」も確かに「人理定礎」の破壊を可能とし、「抑止力」の介入まで働いた「ポトニア・テトローン」ですが

 

「時の流れの中で、完全に固定化されてしまった事象は......超えられない。わたしの手でブリテンが生き残る可能性を作ることはできても、事象の固定にぶつかればあっさり消えてしまう。どうあれ栄光のブリテンは滅び、サクソンの人々は新たな国を興して、やがて現代へと続く英国が産まれ出る」

「事象の剪定ですか」

過去。歴史。人類史。この世界を形作るすべてを破壊する為にこそ、聖杯が要るのだ。

黙示の獣(ビースト)が。

主人の力を更に高める増幅器(ブースター)として。

曰く、主人の身に備わった魔術回路は神秘を超えた奇蹟をも可能とする全能に相応しく異常とも言える超常の性能を有しているのだとか。だが悲しいかな、あまりに特異過ぎる存在であるが故か、量に劣る。不可能に等しい奇跡の数々を成せはしても、規模と回数にはある程度の制限が付いて回ってしまう。

しかし、聖杯を揺籃として眠る獣の魔力を以てすれば、この制限は解除される。

 

と、例え愛歌お姉ちゃんであっても、”単体では”固定化された事象たる「人理定礎」自体を壊すことは叶わず、「聖杯」「黙示録の獣」が無ければ人類史の変更を成すことは不可能という制限がある為、恐らく『両儀式』もアーネンエルベで式が言っていたように、単体では「大権能」レベルの事はできない(制限が付いている)と思っています。

 

そして、この二人が「獣」である可能性があると。

 

個人的にですが、これは↑の様に「」に近いモノは世界の滅びの要因足り得る、故に世界は其れを防ぐ為に本来は生まれない存在。だからこそ、体を以て生まれてしまった「根源接続者」達がそのように扱われているではないかと。

要は、「人類悪(獣)」の「素質が有る」位ではないかなと思います。(現状『両儀式』の方は)

そして、この素質を持つ存在が何らかのきっかけの様なモノ(愛歌お姉ちゃんであれば「聖杯」「黙示録の獣」)があれば、その時こそ「人類悪」として顕現するのかなと。

 

と、考えていますが『両儀式』の方は、「素質」がある程度で、今後覚醒する事はないと思っていますが「愛歌お姉ちゃん」に関してなんですが

 

彼女は、「アーサー・ペンドラゴン」に恋したが故、「第四の獣」を覚醒させ人理定礎を破壊しようとしました。

そんな彼女は曰く「世界を喰らう女(ポトニア・テト―ロン)」であり、「キャス狐」曰く「生粋の人類悪」と比喩されますが、「蒼銀」にて

 

───偉大なるものよ。御身は、やはり我が母なのだ───

───偉大なるバビロン───

───御身こそ、虚飾と退廃の再来、あらゆる妖婦と地の憎むべきものとの母───

 是なるは偉大なる母、怪物の王女、根源の姫!

その時こそ『十の王冠(ドミナ・コロナム)』が地上に顕現する。

母なるバビロンが存命であれば、更に、聖杯ならざる黄金の杯も同時に顕れていただろうが、既に、聖剣に貫かれた沙条愛歌の肉体は素体たる暗黒の肉海へと落ちた。如何に全能として生まれた少女とはいえ、魂ごと霊子分解されたに違いない。

聖女などとは程遠い大妖婦を母と呼ぶとは、これを浪漫と呼ばずして如何しようか。

 

と、愛歌お姉ちゃんは「黙示録の獣」の母なる、大いなるバビロン、即ち「大淫婦バビロン」であると表現されています。

 

また「Fate/Labyrinth」では、詳細な時系列は不明ですが、少なくとも「ブリュンヒルデ」が敗退し、大聖杯へと拠点を移したのは確実な「沙条愛歌」が、何故か全く異なる世界線に存在する「ノーマ・グッドフェロー」に憑依するという形で、とある大魔術師にして死徒二十七祖の一角が「神の愛そのもの」である「聖典トライテン」を護る為に作り上げた「アルカトラス第七迷宮」へと顕現します。

世界線を越え、「アルカトラス第七迷宮」へと至るまでに、彼女は様々なモノの出会いました。例えば其は、とある外伝で邪竜と化した少年。例えば其は、世界を繋ぎ止める輝きし聖なる神造兵装。

その中で、「両儀式」とも出会います。その際 

 

「おい」

誰かが言った。

あなたは覚えているでしょう、愛歌。

瞬間、微睡みからの波濤があなたの意識を別の場所へと押し流して。

 

別の場所。何処?

宇宙の暗黒のようでもあったし、輝きの窮極のようでもあったし、あらゆるすべての中心たる渦のようでもあったし───見慣れない、生活感のまるでない小さなワンルーム・マンションの一室のようでもあって。

「”そいつ”は、駄目だ。ここに置いていけ。」

どこまでも深い───

青く輝く瞳を、あなたは見つめたの。

 

と、「両儀式」から言われます。

 

結果、彼女は単身で「アルカトラス第七迷宮」へと現れます。

 

Fate/Labyrinth」における「アルカトラス第七迷宮」の支配者は「ヴォルフガング・ファウストゥス」です。

彼は、この大迷宮に「太陽の惑星魔方陣」と合わせる事で、「サーヴァント」を召喚し小規模の「亜種聖杯戦争」を始めます。

そうした彼の目的は、自身の「霊基再臨」を行い「幻想種」から「精霊種」へと存在階梯を上げる事でした。

 

この際に「ヴォルフガング」が用いたのは「太陽」に該当する「惑星魔方陣」。その列の総和数は「666」。そして、「両儀式」は愛歌お姉ちゃんに「”そいつ”は駄目だ」と言いました。蒼銀の時系列は「ブリュンヒルデ敗退後」

 

つまり、「太陽(666)」の惑星魔方陣を用いた召喚により、異なる世界の「666の獣」が反応し第七迷宮へと引き寄せられるけど、「両儀式」が「”そいつ”(黙示録の獣)は置いていけ」といったので、「愛歌お姉ちゃん」だけが「アルカトラス第七迷宮」へと到達したと思われます。

なので、「両儀式」が止めなければ「大淫婦バビロン」が顕現していたと思われます。なにせ「二つで一つ」なので。

 

故に、愛歌お姉ちゃんが「人類悪」足り得るのだとすると、其は「皇帝ネロ・クラウディウス」が、該当するであろう(仮)「原罪のⅥ」である「マザーハ―ロット」になり得るのではないかと思います。

 

ビーストの

 

以上の功績/本質を以て彼/彼女のクラスは決定された。

○○なぞ偽りの名~

其は~

 

という表記の仕方的に、「冠位魔術師」に複数該当者が存在するように、「クラス・ビースト」も、一つの「原罪」に複数の存在が該当すると思いますし(そういう性質を持っていれば成り得るという感じっぽいので)、先の「超時空花札」では「無銘」と「キャス狐」からは「人類の敵」「生粋の人類悪」と言われまくってますが、「赤王」からは何故か好印象だったりしますので、恐らくというか多分そうでしょう。

 

また、先にも書きましたが、獣の数字「666」とは、皇帝ネロのヘブライ綴りをゲマトリアにて数価した総和が「666」であるが故に、獣の数字を人々に刻印し姦淫を行う「バビロンの大淫婦」とは彼女を暗喩し、「黙示録の獣」と彼女は「二つで一つ」の「666の獣」

であり、「666」の数字は獣もそうではありますが、どちらかというと大いなるバビロン(皇帝ネロ)を暗喩したモノです。

 

そして、プロト宇宙の「第一次聖杯戦争」では「第四の獣」が君臨しかけ、愛歌お姉ちゃんは、それを従える母なるバビロンになりかけた、ところで、アーサーによって死亡しました。

それから、八年後の「1999年」の「第二次聖杯戦争」において、死亡した筈の彼女は”復活”し、再び「黙示の獣」を従え地上に顕現しますが

この際、愛歌お姉ちゃんは聖杯によって「半ゾンビ」とされますが、この時の愛歌お姉ちゃんが「黙示録の獣」と共に顕現していますが、彼女がこの段階で既に「クラス・ビースト」の霊基を獲得していたからでしょうかね?

 

つまり、第一次聖杯戦争で顕現したのは紛れもなく「第四の獣」ですが、1999年の第二次聖杯戦争で顕現したのは同じ獣でも「第六の獣」としてでは(だから、黙示録の獣と愛歌お姉ちゃん二人とも顕現している)と。

「クラス・ビースト」は「単独顕現」を有し、大いなるバビロンと黙示録の獣は「二つで一つ」故に「666の獣」と。

 

プロト本編の流れを大まかに書き記した「プロトマテ」でも

 

徒波の彼方より、七つの首、十の王冠が顕れる。

罪深きもの。

汝の名は敵対者。

そのあらましは強欲。 

 

と書かれ、「第四の獣」は、蒼銀で「汝の名は獣」と言われていましたが、本編では「敵対者」なので(キリスト教を迫害した皇帝ネロにしてローマ、聖都を攻めたバビロニアと、キリスト教にとっての敵)、プロト本編の方は「第六の獣(愛歌お姉ちゃん)」が人類悪として顕現しているあつかいなのかなーと。まぁ、黙示録の獣自体も敵ですが。

だから、大淫婦バビロンの「理」は「強欲」かな?とも思ったのですが、はて。

 

 

さて、「獣」の証たる「単独顕現」の他の保有者に関してですが

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この様に、ティアマト神や『両儀式』よりも高ランクの「単独顕現:A」として、「花の魔術師マーリン」も保有しています。

曰く、彼がサーヴァントの霊基を得てカルデアに現界している(ふりをしている)のは、この「単独顕現」の恩恵でも有り、自らの欲望の発散、即ち「趣味」を実現する為に「自力で取得した」が故に有すると。

 

当初(終局特異点解禁後)は、「流石最高位の魔術師、そんな事も出来るのか!」と、思っていましたが、「単独顕現」は「ビースト」のみが有する特異性。然し「花の魔術師マーリン」は、その現代のあらゆる万象を見通す最高位の「千里眼」を有するが故に、「原罪の獣」に相克する「グランドキャスター」の一角の資格を持つ。

彼が「単独顕現」を得ているのは、あくまで「自力で取得した」と、されますが...

 

「黙示録の獣」の可能性を内包している「フォウくん」と「マーリン」の関係は曰く

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と、明かされました。

 

マーリンは、フォウくんを何者かから預かった。という仲までは判明していましたが、なら何で「フォウくんとマーリンって容姿が似ているんだろう?」とい疑問は、一部完結後も解消されないままでしたが、両者は「似ている」と。

 

然し

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「星の内海から君たちの営みを眺め続けた、それだけが日々の糧だった獣たちの物語をね」

 

「獣」...うーん...逆に益々分からなくなったような...?

 「単独顕現」は、あくまで「趣味を実現する為に」「自力で獲得した」から有している訳ですが、「獣」と...ならb、彼もまた「人類悪」である「原罪の獣」の可能性を内包しているのでしょうかね?

然し、彼が辿り着いた「星の内海」である「妖精郷アヴァロン」は曰く

 

ここは人跡未踏の地にして、永延の禁足地たる果ての島。

神話において常春の国とも林檎の島とも呼ばれた小世界。

知恵持つ獣には叶えようのない、辿り着きようのない理想郷(ユートピア

 

 と、「獣」には辿り着く事は出来ない地であるとされていますし。

いやまぁ、少なくとも「人類悪」の一つの可能性を内包している「フォウくん」も一度は訪れていますからアレですが(辿り着いたというか付いてきた感じですけどね)

「獣」として覚醒していなければ問題無い感じでしょうか。

 

また、マーリンは「フォウくん」と姿形が似ている理由として、「発生した時の経緯が似ている」と発言したのも気になります。

 

マーリンの父親である夢魔は「超自然的に発生した」と、されているので彼の父親なら分かるのですが、マーリンはその父親の「夢魔」と「ウェールズ王妃」との間に生まれた「混血」であり、「ベオくん」や父親の様に自然的に発生(生誕)した訳ではない筈です。

マーリンの生誕~アヴァロンへと移住するまでの経緯は不明ですが、体内受精によって生まれた訳ではないのか、何なのか。

一応ですが、彼と同じく、通常のサーヴァントの霊基状態で「単独顕現」を保有している『両儀式』が、↑の文にも書いてあるところですが、自ら(の肉体に宿る魂)を「発生した」と、表現していたりします。

 

さて、「星の獣」と同じ「発生した経緯」とは何を指すか。

 

フォウくんが「黙示録の獣」「ガイアの怪物」と、複数の存在の可能性を内包している様に、マーリンも「冠位」と「ビースト」の両方の資格を持っていたりするんですかねー。

「単独顕現を自力で獲得した」というのも、「単独顕現」が「ビースト」の特性の証(?)を現すように、これは「ビーストの資格を獲得した」という意味でも有ったりするんでしょうか。

 

 マーリンは

 

「嫌いなもの......は、特に無いんだが、あえていうならグランドキャスターかな。勿論、私自身も含まれるけど、そこはそれ、察してほしい」

 

と、「嫌いなもの」に「冠位キャスター」を挙げていますが、これは「賢王ギルガメッシュ」が「魔術王(グランドキャスター)を名乗る雑種」への当てつけとして、魔術師として振舞っていると、した様にグランドキャスター(ゲーティア)が、マーリンの唯一の楽しみでもある絵(人類史)を燃やし尽くそうとした故、グランドキャスターを嫌いとしているのですが、自らに「獣」としての可能性を内包している(冠位が相克する存在だから)から嫌い。という意味合いもあったりしないんでしょうかね。無いですかねはい。

 

と、マーリンやフォウくん周りも未だ割と謎な部分があるかなと。個人的には、やはり「マーリンの父親夢魔」と「フォウくんを預かった人物」が気になりますかね。

 

 

と、今回のBDイベントでも色々と明かされていますが、「人類悪」に関して、もう一体。

其は、良妻にしてきんて..一.夫多妻去勢拳を喰らわす、タマモちゃんサマーこと、「玉藻の前(水着の姿)」

そのイベントにて

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「ケモノ」「ビースト」と、「キャス狐」が「ビースト」との関連性を示唆されています。

 

が、実は「FGO」以前、「Fate/EXTRA CCC」にて彼女(キャス狐)の大本である「天照大御神」の側面を擬人化した存在である「金色白面」曰く

 

「だが聞け。

 善と悪。法と無法。

 強者と弱者。加害者と被害者。

 

 そのような理由に妾は関与せぬ。

 妾はただそこにあるだけの人類悪。

 神とはそこにあるだけの時勢、現象じゃ。

 

 妾たちが集めるものは想念のみ。

 平和への祈りも、殺しあいの憎しみも、

 想いとして熱量は変わらぬ。

 

 平和に価値ある時代であれば、

 人々を生かし、育み、童心を集めよう。

 

 戦に価値ある時代であれば、

 人々をあおり、殺し、憎しみを採取しよう。

 

 理解したかえ?

 神の善悪とはその時代と人間が決めるもの。

 然るに───

 

 お前が愛するアレも、時代によって

 変貌する。お前の愛とは関係なく、

 人を殺す悪鬼となる。

 

 それでも貴様はあの一尾を愛するのか?

 いつ怪物になるかも分らぬ、

 いつ破滅を呼ぶかも分らぬ災害を?」

 

と、自らを「人類悪」であると語っています。

 

かつて、第四特異点で魔術王(ゲーティア)曰く

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冠位クラスに選ばれる英霊は、その時代最高峰の七騎(基準不明)である。と言っていたように

「金色白面」の発言から察するに、「時代」によって「人類悪」に成り得るモノがいる(時代によって該当するモノが違う。といった感じでしょうか)という感じなのかなと。

故に、「金色白面(天照大御神)」にして、その「分霊」である「玉藻の前」は、その時代と人間の価値によって「人類悪」に成りえる素質を内包し、決定すると。

 

以前、「キャス狐」は幕間で

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この様に、人理焼却の元凶(原罪のⅠ)が、九尾状態の自らと同格の”災害”だと、本能的に認識していましたが、これも恐らくHAでアンリが「イヌ(プライミッツ)」の殺害速度を把握していたように、彼女もそうなり得るからかなと。

 

また、この「金色白面」と「岸波白野」の対面は、「金色白面」が「未来」の時間軸にいる彼/彼女を、時間軸を超越して「過去」へと呼び寄せましたが、これは曰く

 

これはあくまで遥かな昔に在り、今も在り続けているキャス狐の大本である。このクラスの神霊になると時間軸とかほんと関係ないのです。

 

との事ですが、この「金色白面」の在り方は

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この”既にどの時間軸にも存在する在り方”を示している。と、される「ビースト」が持つ特異性、「単独顕現」と同じと見えますので、「金色白面」(と、同等の神霊)もやはりこれを保有していると思われます。

 

「アンリマユ」が「プライミッツ」の事を把握していたように、「玉藻の前」が本能的に「魔術王(ゲーティア)」の災厄レベルを感知していたように、これが同じ性質を持つモノどうしだからとすると

 

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両儀式』が知りえていた「原罪のⅣ」と同じである「ガイアの怪物」と同じ領域にある「アラヤの怪物」も若しや

 

ロア曰く

 

「通常、真祖は自然霊の一種として容認される。故にアラヤの怪物も、霊長の敵対者である筈の真祖においそれと手を出さなかった。

......真祖は霊長の敵対者である前に、自然との調停者でもありますからね。我々の無意識は真祖という化け物を否定しつつ容認している故、アラヤの怪物は真祖を抹殺対象に捉えなかった。」

 

と、語られてはいますが、アラヤの怪物とは何を指すか。FGOで判明しそうな気はします。アラヤの怪物こそが...という気もしますがさて。

 

と、「人類悪」候補足りえることを示唆している存在は幾つか見受けられますが、FGO内で『両儀式』や「金色白面」及び「玉藻の前」が「人類悪」として覚醒することは無い。と、思っていますが然し

 

創世の神たる「ティアマト神」

日輪にして、三大化生たる神霊「金色白面」

全能を司る根源接続者「沙条愛歌」

同じく全能にして根源に接続した神に等しい『両儀式

神の視点を持ち彼方を見据える「マーリン」

極点へと至り神に成ろうとした「ゲーティア」

 

と、「人類悪」との関連性の示唆をされている存在達を見るに「神」「」に近き/接続している/であることが、「人類悪」に成り得るモノと関係あるのかもしれないかなと思いました。

ギルも言っていましたが、自然現象が擬人化した神々は「金色白面」と同じように、幾らエネルギーを持とうと「ただそこに在るだけ」

「金色白面」レベルの神霊であれば時間軸は関係ない。「単独顕現」。「大偉業・人理焼却」の別名「逆行運河・創世光年」と同じ名の業を扱う「蒼崎青子」の有する「第五魔法」は「」に到達したことで生まれた魔法...

 

 

と、「人類悪」と「ビースト」それに纏わる「七つの原罪」など、謎は深いですね。

 

「原罪」とは、本来「創世記」に記されている、人類の始祖「アダム」と「エバ」が、蛇(サタン)に唆され、食べてはならぬ「禁断の果実」を食しエデンから追放され、神からそれ以降の人類に受け継がれた「原初の罪」のことを指すのが、一般的であり、この二人が犯した原罪の結果が原初の殺人者「カイン」の殺人にも繋がったと言われます。

そしてこの「原罪」を、西暦一世紀頃に「救世主」が、十字架(原罪)を背負い全て清算した。という解釈がされます。

 

型月世界でも

 

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マルタさん曰く、「原罪」は「救世主」が清算したという扱いになっています。

 

然し、「英霊伝承~ジキル/ハイド~」において

 

 「思うに人は悪魔(サタン)なのです。それは何故なのか?教会が言うように救世主が人類の罪を昇天なさったならば、こうも多くの人々が残酷な犯罪に手を止めてしまうのは───」

 それは決して、救世主が持ち去った人類の七罪ではなく───

 

と、西暦一世紀にメシアたる「救世主」が持ち去った「原罪」は、七つであるとされていると。

 

また、H・ハイド氏曰く、この救世主が持ち去った人類の七罪(原罪)と、「人類悪」はあくまで異なるようですね。

 

「人類悪」とは、曰く人が人である性質であり、人間が知恵を捨てられないのと同じく誰しもが内包しているモノという事で、「罪」とは違うっぽいようです。

 

「憐憫」「比較」「回帰」の三つを含めた人類の七罪たる原罪であり、型月世界の概念的には「救世主」がこれを持ち去った。との事から、この世界での「原罪」は、アダムとエヴァが知恵を持つ果実を食べた罪ではなく、「七つの大罪」が「原罪」と=或るいあ≒という関係になっている感じでしょうか。

とはいえ、「七つの罪源」の起源は、「救世主」が「原罪」を清算した西暦一世紀よりも後に発生したとされるものですので、型月世界的に「人類悪」との関係含めてどういう詳細になっているのか気になるところです。

 

「FGO」本編からはずれるのですが、「クラス・ビースト」が召喚される「Prototype」の世界での聖杯戦争で用いられる「聖杯」は、冬木の聖杯戦争では「第三魔法」のシステムを用いた「ユスティーツァ」を炉心としたモノとは異なり、キリスト教定義の「聖杯」であり、救世主の地を受けた杯を模倣した「模倣聖杯」をとある枢機卿が持ち込んだとされています。

 

この儀式が齎すのは根源への到達ではなく、人類史を喰らう獣が召喚されること。

 

枢機卿はね、なんだかひどく思い違いをしているの」

「滑稽なくらいに違うのよ?枢機卿ったら、聖杯が起動すれば高位の存在が召喚されるって信じているのだから」

枢機卿よ、お前は致命的なまでに間違えたのだ。天使などであるものか、ここに眠るのは聖なるものではない、人が人であるが故に逃れられはしない性質!

 

と、パラケルススや愛歌お姉ちゃんは、この聖杯戦争の発端の枢機卿は思い違いをしている。という見解を出していましたが

 

遍く奇跡を礎に。

此処に逆説を以て、失われた主の愛を証明せん。

全ては天の門を開く為。

最後の奇跡は、最も優れたモノの手に。

ああして顕現を果たした以上、逆説的ではあっても我々は主の威光を確かめられたともかんがるべきではありますまいか。

 

それは、まあ、ええ。

少なくとも

一九九一年の時点で世界が終焉を迎えることはなかった───とだけ。

 

と、サンクレイドの発言や地の文を見るに、知っていた上で「原罪の獣」を呼び出し、逆説を以て主の寵愛を示そうとしているようなので、「テンプル騎士団」の目的は「クラス・ビースト」を顕現させることに意味があるんでしょうね。

 

余談ではあるのですが

 

主は語った。地に富を積んではならないと。

 

虚飾の繁栄を無に帰した時、次代の千年期は訪れる。

富の象徴、人の七罪。

汚れに汚れた金の杯。

 

と、書いてありますが、「汚れた金の杯」は「大淫婦バビロン」が持つ偽の杯にして、虚栄を意味するとされます。

また「地に富を積んではならない」というキリストの言葉を反転させた「地上の富」をこの「黄金の杯」は意味します。

「虚飾の繁栄」とは、金や宝石を身に付けた災いの都市である大淫婦そのもの。

そして、それが無に帰した時、聖典ヨハネの黙示録」において大淫婦から富を得た人々は嘆きました。

虚飾の繁栄を無に帰せば、次代の千年期は訪れる...

 

若しかしたら、枢機卿らあの世界の「テンプル騎士団」は、「ヨハネの黙示録」で描かれた事象を為そうとしている感じかもしれません。

 

聖典においては大淫婦バビロンが滅んだ後に、「天の門」から「救世主」が君臨し地上を千年王国として統治を始めるというのが流れにして、プロトの第二次聖杯戦争は「1999年」であり、この年代は「ノストラダムス」の予言した「大王が蘇る」終末の年代にして、蒼銀でもノストラダムスの予言を「ハルマゲドン」として触れられてもいますし。

 

個人的に気になるのが「Fate/EXTRA」のラスボスには「救世主」のクラスである「覚者」が登場しますが

 

菌糸類:「......とはいえ、もともとは酒の席で「ラスボスとしてあのお方が登場したらすごくね?」というノリから思いついたキャラクターではありましたが。ちなみに、最後の敵がセイバーのもじりであるセイヴァ―である。というのはオリジナル「Fate」からのオマージュでした。

 

と、「Prototype」として再構成されてからは、あの世界の聖杯で顕現するのは「ビースト」でしたが、元の「旧Fate」では「セイヴァ―」だったとされています。

 

「FGO」で、サーヴァント召喚システムの大本に、「グランドクラス」という存在するのが明かされました。

そして、聖杯戦争の基本七クラス「剣士」「弓兵」「槍兵」「騎兵」「魔術師」「暗殺者」「狂戦士」のクラスは、全て大本のグランドをそのままなぞっていると思われます。

 

また、「空の境界」において、僕らの橙子さん曰く

 

「人間の文明社会が崩壊するという事は、この天体の死に直結する可能性があるからだろう。故に世界の意志が作り出した救世主は、英雄と並んで人間の世の崩壊を防ぐんだ。」

 

という、詳細は不明ですが、世界が作り出した「救世主」なる詳細不明の「抑止力」が存在すると。

 

英雄と並んで人間の世にしてこの惑星の崩壊を防ぐ「救世主」、世界は世界自身の滅びを防ぐため「」に近いものは本来生まれない、「」に繋がる「根源接続者」と「人類悪」、「スキル:菩提樹の葉EX」に至った「覚者」は「人の七欲さえ凪のように受け止めるだろう」と。

だとしたら、「救世主」なる抑止力の一つと、「救世者(セイヴァ―)」のクラスは...

 

と、色々思っていますが、まだまだ「ビースト」に関する部分は謎ですね。

今後、どのように触れられていくか気になるところです。

 

続きます。