【FGO1.5部】EoR 亜種並行世界 英霊剣豪七番勝負をクリアしました
どうも。
先日解禁されたEoRの三章というか四章目に当たる英霊剣豪七番勝負。
ぶっちゃけ感想を書くか悩みましたが、自分の意見を述べておきたいと思ったので書きます。
先週の土曜に解禁されましたが、自分はFateのオールナイト上映を見ていたのと疲れて夕方まで寝ていて且つそもそも英霊剣豪自体やる気が起きなかったので月曜開始の水曜位に終わらせました。
ストーリーは冒頭で主人公が倒れるが、主人公の意識は違う場所に飛ばされる。舞台は17世紀下総国であり、島原の乱集結の翌年且つ亜種特異点ではなく亜種並行世界。その中でかつてとある場所で出会っていた「女性の宮本武蔵」と再び出会うという事で。
プルガトリオを司るは「宝蔵院胤瞬」
パライソを司るは「望月千代女」
リンボを司るは「安倍晴明」...
...ではなく「蘆屋道満」
エンピレオを司るは「柳生但馬守宗矩」
これら計七騎・七クラスによって構成された「英霊剣豪」と呼ばれる悪鬼羅刹、一切鏖殺の宿業を埋め込まれたモノ達であり、彼らはサーヴァントを基にはしているが人類史を肯定し守護する英霊及びゴーストライナーでは無いと。
頭上には朱い月。
それは血を流す涙のような、遠く近い観測者。
天を仰ぐ。
螺旋の空には、血のように朱い月が───
...というのは別の作品のお話ですが、この血に濡れた朱い月に非ず赤い月が現れた時にこそ、彼ら七騎の英霊剣豪が現れるという。
そして、彼ら七騎の背後に潜む「妖術師」なる存在が
「天草四郎時貞」
であり、その狙いは英霊剣豪の魂をくべる事により「厭離穢土」の顕現ないし、正しき人理にあるあらゆる編纂事象の徳川の時代を終焉へと導くことであると。
そして、この天草は武蔵同様本来なら切り捨てられていた「剪定事象」より発したモノと。
とまぁ、そんなシナリオでしたが結論から言うと、個人的にはかなり微妙だったと思いました。
色々と微妙だと感じた点は有るんですが、個人的に一番受け付けなかったのが
遂に登場した千子村正...彼はユーザーの間で推測されていた「衛宮士郎」の疑似サーヴァントとしてでした。
「...........むう。悪くない..........」
と、エミヤが漏らしているのでまぁ間違いではないんですが、正直言うとそのままリミゼロまんまで来るとは思っていなかったので
リ、リミゼロのヴィジュアル使いまわしか...^^;と、ぶっちゃけ思いましたね。
でも、リミゼロと同じでも良いといえば本来は良いんですが、個人的にその点に「?」を覚えたのが
中身が村正100%で、口調がちょっと...この所謂べらんめえ口調であるのが、リミゼロのヴィジュアルで何故こうしてしまったのかが個人的に理解できなかったですね。
儂(オレ)というのも、まぁギルガメッシュ(我と書いてオレ)がいるので別に気にはならないんですが、ただモロに士郎の見た目でこの乱暴な口調はどうにも受け付けず、中身が村正とはいえ「殺せ」と言わせるのもあまり良い気分はしなかったですね。
つまるところ、見た目が士郎(の理想の姿)だけど、中身は完全に村正で士郎要素がほぼ皆無というチグハグな感じで「一体どういうキャラにしたいのか?」というのが村正士郎に対しての個人的印象で、村正か士郎のどちらに寄せたいのかが分からない。
今までも疑似サーヴァントはいましたが、皆それぞれ設定は異なりますが中身にある程度寄り代としての要素は残していたので(まぁ桜は記憶封印とかちょっとアレですが)、何か村正はどうしたいのかがちょっと読み取れない。
村正に寄せたいならそれはそれで構わない(孔明とかぶっちゃけただのエルメロイⅡ世ですからね)んですが、何故リミゼロでまんま士郎にしたのか...という点ですかね。
で、今回彼が召喚されたのは妖術師...正しい人類史とは異なる世界より生まれた天草四郎の「抑止力」としてらしいんですが...
う、うーん...霊長の守護者であるエミヤなら分かるんですが、何故士郎で抑止力としたのか...というか言い方てきに千子村正が抑止力なんだか、衛宮士郎が抑止力なんだか。
どちらにせよ、そもそも士郎の可能性で抑止の一つに組み込まれたエミヤがいるのに、士郎を抑止力とするのはどうかなというか。色々と意味が分からないなというのが正直なところです。
というか、特異点だと抑止力が働かない設定まだ生きてたんですねと、一時期はAZOと矛盾していると言われていましたが、今回の舞台の設定的にAZOは今考えるとそういう事でしょうかね。
パールヴァティーもそうなんですが、まぁ商業的に考えればその考えは正しいというかそれが道理だとは思いますが、その劇場版HFに合わせてもといかこつけて話題作りの面を重視して村正士郎を実装させた感が強いと感じたのが個人的にはあんまり受け付けなかったですね。
これが、まだ士郎要素があるなら許容できましたが中が村正100%なだけにちょっと...という感じですかね。
ここの天草戦の新規CGも気合入ってるなとは思いますし、イラストはカッコイイとは思いますが。ぶっちゃけ彼は士郎に非ず村正なので、和風ver.emiyaを流されても全く自分の心に響かず盛り上がらなかったかなと。
...と、色々な点から村正士郎はちょっと許容範囲外でした。個人的に士郎は型月主人公の中でも一番好きですし、全体でもかなり好きなんですが、なまじ好きな分やはり肌に合わなかったという事で、アリかナシかで言えばナシで。
どうして、HFの公開日にこれを解禁してしまったのか...
そして、天草を倒した後に発生する
──────アサシンのサーヴァント...ではなく、今回はセイバーの器を得た「燕返し」を会得した「佐々木小次郎」としての真名を被る無名の剣士と、宮本武蔵の対決が〆でしたが、ここも散々トリまで引っ張った割にはおまけみたいなレベルでだったので、個人的には凄く微妙で盛り上がりに欠けましたね。
どちらかというと
宗矩と武蔵の対決の方が英霊剣豪の中で一番の盛り上がり場だったと感じました。
この出会いによって一人の人物の在り方が変化する、その人物同士の熱い因縁関係というのは型月作品でよくある展開というかフレーズなので、上手く踏襲できていたように感じ、実際結構良かったです。
なので、それに比べると一番の盛り上がりになる小次郎と武蔵の対決や天草との対決などはその点欠けていたのでかなり微妙でした。
で、黒幕である天草もなんですが...なんというか色々と肩透かし感が凄いというか何というか...
まぁ、そのなんでしょうね。並行世界(というか剪定事象)の別人という形で出すのは別に良いんです、今回の天草は安易な感じがしてならなかったですね。
ロア然りズェピア然り、オシリス然り、切嗣然り、フラウロス然り、アルトリア然り。今まで色々な○○の異なる可能性というのは散々見せられてきたので、そりゃ天草四郎が発狂する可能性もありましょうや。そもそも全人類の救済を夢見る方が割と異常といえば異常なので。
ですが、今回の天草は別人という部分を強調したかったのか、悪性の塊みたいな感じで描かれていたのでだいぶ安易だなと思いました。あと、一人称が「我」だったりとルーラーの天草の原型が無さ過ぎるので、どうにもしっくりこなかった感じですかね。
で、別人と言う割には戦闘時の宝具は何故かそのまま「ツインビッグアームクランチ」で、口上も「ヘブンズフィール起動」とか言い出すのは「?」が浮かびました。
キングゥとか、戦闘時のボイスが特殊だった例は結構あった筈なんですが、何故か天草はボイスにエコーかけただけなのは正直良く分からなかったですね。
なので、一度既存作品でボスを務めた天草を起用した割には魅力に欠けていて、村正に倒される為の舞台装置感が強かったように感じたのでどうにものめり込みずらかったです。
あとは、今回なまじ数が多いだけあって、各サーヴァントというか英霊剣豪の出番→退場が結構早いので、真名隠し要素があんまり機能していないような。新宿は理由づけがあったもののアガルタの時も思ったんですが、そこまで必要無い気はします。
あとそもそもの話すると、英霊でもなく剣豪(は、若干数名いましたが)でもないのに「英霊剣豪」である意味も分からないですね。
あと、「英霊剣豪」で「プルガトリオ」や「エンピレオ」、顕現させるのは「厭離穢土」で彼らの裏には「サタン」...と、なんか西洋と東洋の概念ごちゃごちゃで妙に統一性が無くて全体的にムズムズしました。
あとは「おたまさん」
前に第二、第三の日本編があれば...という示唆はあった筈なんですが、うーん...^^:おたまさんか^^;(然も本人じゃない)
何とかテラといい最近のキャス狐の扱いは可哀想ですね。
そんな具合で、諸々と「う、うーん...」と感じる要素が多くどうにも微妙でした。
ただ、シナリオ自体が面白いか面白くないかという話で言うと、面白くない訳ではないですね。
CCC含めて2017年の1.5部の中では一番面白いと思います。ただ、ところどころの要素が微妙なだけで。
まぁシナリオ自体、王道な流れですしね。
その点でいえば、今回のシナリオは本来のFateのスタイルのマスターとサーヴァントの1:1の関係で進んでいた(実際は数人いますが基本的にはという事で)のが、面白いと思わせる要素だったかなと。新宿や第五特異点みたいにゴチャゴチャはしてないので、その辺り羅生門や監獄塔の流れを汲み取ってる感じでしょうか。
面白いとはまた別の話ですが今回
巴午前が混血であるが故の反転衝動もそうですが、英霊剣豪が人理を守護する英霊ではなくヒトと相対する存在且つこの謎の再生能力とそれを打克つ村正の構図など、個人的に死徒の復元呪詛と概念武装の関係に近いと感じました。
血染めの朱い月時に英霊剣豪が顕現する辺りも込みで、何というか月姫っぽい雰囲気ないし設定が感じられたので、実際そうなのかは知りませんが狙っていたのかという気はしました。
桜井さん自体、labyrinthや英霊伝承など死徒の設定に携わってますしね。
で、読んでいて死徒と英霊の関係に関わるヒントもあったように個人的には感じましたかね。
そんな感じで、流石にアガルタより全然マシですが英霊剣豪七番勝負は微妙の一言に尽きるシナリオだったと思います。
特筆して面白いという訳でもなく、かといってアガルタの様に全く面白くない訳でもないという。
この英霊剣豪と対決する際の演出も公式が推してたほどの臨場感もあまり感じなくて、EXTRAのサーヴァント戦やFGOで言えばゲーティアVSソロモン戦みたいに武蔵と英霊剣豪が対峙した祭のかけあいのボイスとか入ってればもうちょい良かったんじゃないかと思います。
次のシナリオ、セイラム魔女裁判は題材的には個人的には好みですが、どうなるか。
この道満の背後に居る神とやらはまぁクトゥルフにおける神々の事でしょうけど、クトゥルフの神々は曰く真性悪魔の在り方に類似する事、これが世界に対する大いなる呪いであり、呪いというのが各々の作品を参照すると恐らく悪性情報(人間の悪性)を指していると思われ且つ人間の悪性というのが所謂人類悪であるとジキルやギルガメッシュは語っているので、2部に繋がる最後の掛け橋でもあるのでまぁ次で色々と繋がるんじゃないかなと思います。
今回で剪定事象に関してや、いままで少しずつ言われていた「正しい人類史」の事、武蔵や天草のような特殊な存在がいること、並行世界の概念、英霊剣豪が固有結界を有していた点etc...色々と判明した部分/分かった部分はありますが、あんまりモチベーションも無いのでこの辺で終わります。
英霊剣豪と全然関係ないですが
なか卵。
つい先日第二弾が開始しました。第一弾の時は行ったは無論行ったんですが、基本的に家で食事を済ませる事が多いのと、マチアソビと被っていたのであまり行けず終いだったので、第二弾はそれなりの回数いければ良いかなと思います。
記事にする程書ければですが、次は蒼銀のドラマCDが発売したらですかね。