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【C92】 ロード・エルメロイⅡ世の事件簿新刊 case.アトラスの契約 読了しました。感想や諸々。

どうも。

予告通り今回は事件簿新刊の記事という事で。

一応投稿は流石に一般の発売日のメイトとか開く頃に合わせましたが、夏コミ初日で購入済みの為予約投稿で設定しました(どうでもいい情報)。なので、今頃は東館で奔走してるでしょうね。

 

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そんな訳で来ましたC92。生憎の雨模様。

 

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TYPE-MOONブース。

 

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スタッフの方の服が、ナマモノ、駄鳥、ガイアの怪物という型月TOP3のマスコットキャラ(?)勢ぞろい。一体だけマジでヤバい奴がいますが。

 

初日初手で型月並びましたが、今回は去年みたいに販売物がFGOメインでは無かった為列は全然並んで無かったので余裕でしたね。

 

 

まぁ何かやっぱタペストリーの一部以外午後からでも余裕だった様ですしね。FGO以前でも午後ちょい位で完売になる事もありましたが、去年が特に異常なだけだった感じですね。

 

 

事件簿は無論購入しましたが他にも購入しました...が、前置きが更に長くなるので、その辺りは事件簿の諸々の後の方に記しておきます。

 

あと、そういえば今回のコミカライズのFake三巻にあるだろうと期待はしましたが

 

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ヤング時代のネロ教授の姿が。

獅子心王の時代に発した十字軍の遠征は12世紀後半なので、この時(第一回十字軍遠征・11世紀後半)の教授は祖入りしてそう経ってないでしょうから紛れもなくヤングですねこれは。

 

さて前置きは兎も角。今回のメインである

 

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事件簿新刊。「case.アトラスの契約」です。

 

時系列としてこれまでの「剥離城アドラ」「双貌塔イゼルマ」「魔眼蒐集列車」よりも前に当たるお話。

という事でしたが、冒頭は「魔眼蒐集列車」事件を経た後。あの事件により心境が変化したエルメロイⅡ世と、それを気に掛けるグレイ。そして、魔眼蒐集列車事件で姿を現し、「アインナッシュの仔」「魔眼蒐集列車(リタ・ロズィーアンの有する神秘)」という死徒に属する二つの神秘の接触を用いてサーヴァントの召喚を冬木外で行うという荒業を披露した「ドクター・ハートレス」と呼ばれた前現代学部長の魔術師。

彼こそが、七年前の頭部を持ちさる殺人事件の首謀者でしたが、ライネス曰く彼は魔眼蒐集列車だけではなく、以前よりイゼルマでも意図的な介入が有ったとの事。

 

それらの経緯を含め、ロード・エルメロイⅡ世は第五次聖杯戦争への参加を辞退した。なぜならば、「クラス・フェイカー」を名乗るサーヴァントを、それを従えるハートレスを、「征服王」の腹心であるからこそ放置はできない。そして、グレイも師であるエルメロイⅡ世の力となる為、全力を振るう為に自身も向き合わねばならないと。

 

こうして物語りは「彼女の故郷」へと至る。

 

冒頭より半年前。エルメロイⅡ世は「ある目的」の為に、「イギリス・ウェールズ」の山奥に存在するという「有名な霊園」へと赴く事を決意し、ライネスも興味本位でⅡ世に同行。

 

その霊園に向かう途中にエルメロイ一行はある人物と出会う

 

「鴉は魂を運ぶ」

 「このブリテンでもそうだが、大陸のケルト神話でも、しばしば鴉は登場する。すなわち死者の導き手。墓守の鳥。ゆえに彼らはまたとなけめ”(ネバーモア)”と鳴く」

 鴉が魂を運ぶという古い伝説に、とある名前を思い出したのだ。

「ブラックモアの、墓地......」

それは魔術師の間で囁かれ続ける、この土地で最も古い墓地の一つであった。

 

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この墓地の墓守を務める「ベルザック・ブラックモア」と名乗る老人。そして、此度の舞台である「ブラックモアの墓地」。つまり...

 

 

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───気をつけたまえ。

我が夜に舞う鳥たちは、死者にのみ厳しいぞ───

 

という台詞が印象的な「月姫世界」において死徒の頂点たる「死徒二十七祖」の一角。その第十六位を冠する死徒グランスルグ・ブラックモア」。

生前から「鳥を神聖化していた」魔術師が魔術を極めた末に死徒となり、鳥を星の王として扱っていた。魔術世界において鳥とは”死後の魂を運ぶもの”として扱われており、その点鳥を魔術基盤においていた彼は優れた「ソウルキャリアー」であったとされる。月姫世界において彼の姿は全長数十キロに及ぶ巨大な「カラス」。

そして、彼が有する能力が死徒に対して絶大的な力を発揮する、宙を覆う死羽の天幕、月も星も飲み込む、絶対無明の”死の世界”である固有結界。その名が「ネバーモア」であると。

 

...という事で、ブラックモアの一族の「ブラックモア」とはやはりかの黒翼公の名を継ぐ一族でしたと。

読みながら帰宅したんですが、分かってはいたものの「墓とは人が作りだした死後の世界」「鳥は魂を運ぶ」「ネバーモア」と、この時点でほほう...と。ニヤニヤもんでしたね。

黒翼公とブラックモアの一族の関係性も後に判明しますが...取り敢えず話の展開を戻します。

 

さて、そんな訳でエルメロイⅡ世が訪れたのは「ブラックモアの墓地

 

エルメロイⅡ世がここを目指したのは「聖杯戦争で勝つ為」という事でありますが、この墓地を管理する村にはベルザック曰く複数の掟が存在する

 

一つ、黒い聖母像に礼拝する事。

一つ、深夜には外には出ない事。

一つ、墓地に一人では近づかぬ事。

一つ、複数人で墓地に近づいても沼には決して近づかぬ事。

 

という、奇妙なルールが四つ定められていると。

 

そんなこんなでこの村に滞在する事になった二人。そして、翌日村の案内役に「グレイ」が選任され、彼らを案内すると。これが、事件簿やFakeで垣間見れるⅡ世とグレイの関係に繋がる一端となり、色々と事情も明かされますが...

さておき、グレイと分かれた後、エルメロイⅡ世は「ある違和感」を感じライネスの魔眼で周囲の魔力を感知してみるとどうやら村に何者かの干渉が有ると。そしてその干渉先が村の墓地や墓から少しは離れた丘の小屋。そこには、エルメロイ一行よりも前に来た「客人」が居るという事二人は調査をしに。

 

小屋に入るとそこには「現代機器」と思わしき代物が幾つか点在している。

魔術に携わりながらもそういった科学的な側面も取り入れる組織にライネスは一つ心当たりを抱く。

そして、その刹那この部屋を拠点とする「客人」が姿を現す

 

「───カット」

 闇を割って金髪が現れ、長いケープの裾が揺れる。

瞳を閉じた外見は、二十代半ばほどに見えた。だが、けしてその外見通りの年齢ではあるまい。

「カットと言うしかあるまいよ」

と、彼は端整な唇で囁いたのだ。

「仮にも現代魔術科(ノーリッジ)の新しい君主(ロード)と院長が出会うところとしては、舞台のセッティングを間違えている。演出であれ脚本であれ監督であれ、大いに責任を問わねばならぬところだろう。素朴なつくりは悪くないが、劇的なシーンにはそれなりの体制も必要だ。」

 「......ズェピア・エルトナム・アトラシア」

兄が、低く呟いた。

 

第三の魔術協会───アトラスの院長が、そこに立っていた。

 

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 今回の...というか型月世界での重要人物にして、世界線毎に在り方が大きく変わる

ズェピア・エルトナム・アトラシア

 の登場と。

 

予告の時点から確定していましたが、21世紀”現在のアトラスの院長”であること。故にシオンでもシアリムでもなくズェピア自身が現在の「アトラシア」であること。

なので、やはりFGO世界同様、事件簿及びFate/SNに近しい世界では、月姫世界において二十七祖の一角のNo.13「ワラキアの夜」と呼ばれた現象を祀り上げた祖の成れの果てが、そも存在しないと言う事ですね。

然し、あの物事を演劇として捉える口調はFate世界でも相変わらずですね。

 

さて、姿を現しました「ズェピア・エルトナム」

彼もまたブラックモアの墓場に来ていますが、何やらちょっとしたデータ取りであるとエルメロイⅡ世に告げしばらく滞在するとの事。

 

「アトラス院のトップがこんなところにいて、不都合はないのですか」

「ははは。電話線を引くのもいやがる時計塔とは違う。もはや院長が星のどこにいても情報の共有には支障はないとも。だとすれば、少なくとも私個人についていえば、好んでもぐら生活をする必要もあるまい」

唇を歪めて、男は肩をすくめた。

「まあ、院長によってはまるで方針が変わるだろうがね」

 

と、アトラス院というのは外部に研究を露呈しない為にも、基本的に属する錬金術師は外に出ず引きこもり、故に「生きた奈落」とも呼ばれます。

実際に「シアリム・エルトナ」と呼ばれたもう一人のズェピアの子孫がアトラシアを冠する世界において、彼女はもう人類が滅びを迎えるまでの猶予は短く、滅びは近いのだと知った為に穴倉に籠り滅びを回避する為に全職員全力を尽くすという目的の元アトラスで活動していました。

 

また、月姫世界においてのズェピア...「ワラキアの夜」と呼ばれた祖も

 

「アトラスは巨人の穴倉なんだ。

未来に避けられない滅びがあると知り、あらゆる手段をもって対抗策を作る。」

 

「狂った。滅びの未来に至った錬金術師はみな狂った。狂ったように未来に挑んだ。そして本当に気が触れた。」

「────ああ、君もアトラシアの名を冠したのなら、いずれあの穴倉に落ちるだろう。」

 

と、シオンに警告していた様にあの世界でのズェピアはシアリムと同じく未来の末路を知っていたが故に発狂し、結果として15世紀時点で「タタリ」という祖になりますが、Fate世界では見るからに余裕があり無論タタリ化もしていないので、やはり根底的に月姫Fate世界とで世界が迎える末路なども異なると考えた方がいいでしょうね。となると...

 

さて、Fate世界でアトラスの長として現存しているズェピア。

然し、今迄の記事や先述でも述べたように、本来彼は「15世紀頃」の人物であり、「シオン・エルトナム」の三代前に当たるエルトナムである為、21世紀時点でも存在しているとなると何を以て存在を維持しているか不明でしたが...

 

「ああ、本当なら玄関まで迎えに行くべきだったんだろうが、今日も日差しがきつい。いささか難儀な体質でね。一応対策は取っているが直射日光は煩わしい」

 「ああ。陽の光が苦手なんだから、とっくに気づいてるだろうがね」

と、唇から剥きだした歯が、かすかに尖っているのを示した。

「以前から、私は死徒になっていてね」

 

 アトラス院に属する錬金術師なので、「賢者の石」による疑似的な不老不死などの可能性も考えられましたが、ここはやはり「ミハイル・ロア・バルダムヨォン」や「コーバック・アルカトラス」「リタ・ロズィーアン」同様、二十七祖という概念が存在せずとも、Fate世界でも変わらず「死徒」の選択を取り死徒と化していたと。

但し、死徒になれどFate世界では「ワラキアの夜」と成っていない為「第六法」及び「第三魔法」に挑んでいない。つまり、「アルトルージュ・ブリュンスタッド」との契約も行われていないと考えられますが、これはやはりアルトルージュが...なのかは不明ですが、取りあえずはそういう事と。

 

そして、ズェピアと邂逅し動揺するエルメロイ一行。

ここで疑問に思うのは、何故ズェピアがブラックモアの墓地に滞在しているのかという点。それを探ろうとするも全てを見透かされているかのようなズェピアにたじたじ。然し、ズェピアは自らその理由を語る訳ですが曰く

 

「ブラックモアとは、もともとここの一族と縁がある、古い死徒の名でね」

と、ズェピアは言った。

「鳥を使役する魔術師あがりの死徒として、二千年以上前に名を馳せたんだが、残念ながらすでにこの脚本では滅んでしまっている。この一族は、死徒に敬意を表し、その名を使うようになったとのことだ。私もまた、彼といささかのつながりがあるんだよ」

「つながり、というと?」

兄が訊いて、ズェピアがうなずく。

「そうだね。かつての演算結果のひとつを紐解くなら......場合によっては、彼は私の同胞になっていたかもしれない」

「同胞?千年だか二千年だか前の死徒が?」

「ああ、その場合、数としては二十を超えたろうかね。あくまで可能性としてそうなりえたというだけなんだが、私にとってはそれなりに縁のある場所だ。もっとも、ブラックモアと同胞になる可能性は、私が生まれるより以前───いくつかありえた枝の最後でも、いまから千七百年近くも前に摘まれているがね」

 

と、ブラックモアの一族がかの黒翼公の名を継いでいるのは明白でしたが、どうやら黒翼公もまたズェピアやロア同様、Fate世界でも死徒化していたのは変わりないようです。

 

然し、黒翼公は少なくとも月姫世界において1000年以上の歴史を誇る二十七祖であったのは判明していましたが具体的にはいつ頃の時代の死徒/魔術師だったのかは不明でした。ですが、2000年以上前...となると紀元前頃を発端に活動/死徒化した死徒だったというのが判明しましたね。そうなると...

ですが、先ずはズェピアの発言。彼は「ブラックモアと同胞足り得る」が故という繋がりがあり「その同胞の数は二十を超える」という事を提示してきましたが、これは言うまでも無く月姫世界において死徒の頂点とされる「死徒二十七祖」の事ですね

 

ここ最近話題に出してはいますが

 

「人理が命として脈動し、時に英霊なりし幻想と神秘を儀式によってサーヴァント等という形態で召喚し得る世界にあって、人が変じた死の怪物(死徒)などにさしたる力はない。

死徒【しと】

 

......その世界に生きる者たちには預かり知らぬ事ではあるが、英霊召喚を可能とする世界において、死徒の頂点と言われる二十七祖は存在しない。

竹箒日記 : 2017/04

 奈須きのこTYPE-MOONでやっている伝奇は『すべて同じ世界』と思われがちですが、それはあくまで基本であって大きく二つの系統に分かれている事は今までちょろちょろ説明してきました。

 

英霊がサーヴァントとして使役できるFate世界と、

英霊なんて強大な概念を“自律した使い魔”なんて術式に落とし込めるワケねーだろ、という月姫世界ですね。

 

Fate世界の下地は『人類史を肯定するもの』なので英霊も主役として考えられますが、

月姫世界の下地は『人類史を■■するもの』なので、その敵対者である死徒たちが主題となる、みたいな違いです。

 

んで。月姫におけるある人物……教会において二十七祖の一人と数えられたもの……は『ある出会い』を経て強力な死徒となります。 しかしFate世界ではそもそも『ある出会い』がないため、死徒になりこそすれど『祖のひとり』に数えられるほどの力は持たず、その秘術も劣化したものとなります。

 

そのあたりの差違……世界の土台は同じでも前提が異なる事で登場人物の在り方も異なる……を楽しんでいただければこれ幸い。

 

 と、これまでに幾つか提示されたのを一部抜粋。後書きの話も摘出しますが

 

 アトラス院の院長、ズェピア・エルトナム・オべローン(もしくはアトラシア)は、『月姫』では二十七祖と呼ばれる特別な吸血鬼だった存在です。

 ただ、少し前から各作品で提示され、最近はカルデアエースのCDドラマや竹箒日記でも言及されたので、すでにご存知の方もいるとは思いますが、Fate世界と月姫世界では根本的な部分からいろいろ異なるのです。

 

きのこ「あ、実はね。Fate世界では二十七祖二十七祖になってないから」

 

と、されていますように、FGOのリリースにより、以降「Fate世界」と「月姫世界」では、人理の肯定或いは■■(否定?)が基盤となっているか/なっていないか。という差異によって最早根底からして乖離し世界の共有が不可能である事が徐々に明かされ、四ヶ月前の竹箒により遂にそれが確定しました。

 

その際の一端として、本来「月姫世界」ならば番外であるものの死徒二十七祖の一角”として扱われるべき「ミハイル・ロア・バルダムヨォン」が「アルクェイド・ブリュンスタッド」と”出会う事すら無くなり”度重なる弱体化の結果、巌窟王によって魂を焼却され19世紀頃に消滅した事で「シエル(エレイシア)」及び「遠野四季」への転生が恐らく行われず「月姫も発生しない」

そして、黒翼公が既に滅んでいる。ズェピア・エルトナムはワラキアの夜とならない。何よりも「死徒二十七祖の概念」が存在しないという事象がFate世界では発生してしまっています。

 

但し「Fake世界」を主とした"特殊な世界"は、扱いが特別であり「英霊召喚」が可能でありながら、「ワラキアの夜」そして「死徒二十七祖の概念」も存在するという両立が可能な「どっちでもアリ」な世界とされ、Fate世界と月姫世界の差異の影響から解放されています。

 

 ですが、ズェピアは「ブラックモアとの繋がり」として「二十七祖」を提示してきましたが、これを「可能性の一つ」「この脚本では」と、言うまでも無く「並行世界」の事ですが、どうやらズェピアは並行世界の可能性も一応把握していると(路地裏ナイトメアでのアトラスのやってる事を考えればやはりという感じではありますが)

 

そう言う事で、ズェピアは「Fate世界では二十七祖が存在しない」という事を把握している。逆に「異なる世界では二十七祖という概念が存在する」という事も知っている訳なんですが

 

 「もっとも、ブラックモアと同胞になる可能性は、私が生まれるより以前───いくつかありえた枝の最後でも、いまから千七百年近くも前に摘まれているがね」

 

と、どうやら二十七祖...というか月姫世界に繋がる人類史の肯定ないし■■による分岐も把握していると。

つまり、少なくともA.D.300年頃の時点で、Fate世界と月姫世界への分岐は確定的であり「摘まれる」という発言的にも、仮にFate世界でも二十七祖という概念が存在し得る可能性があっても、そういった芽のある世界は潰えてしまう(剪定されてしまう)というのが判明しましたね。

 

然し、A.D.300ですか...いや、恐らくはもっと前から大きな分岐点となるナニかがあるのでしょうが。

死徒二十七祖という概念は、ロア曰く「朱い月が発端」との事で、月姫世界では朱い月が存命中の時点から黒翼公は”二十七の一つ”ともされ、朱い月が存命時から「最古の死徒による真祖の支配からの離脱(これが二十七祖の原型にあたる死徒」も発生したとされます。つまり、朱い月が存命時点から二十七祖という概念は(月姫世界では)あった筈なので、朱い月が消滅するより以前の時点からFate世界と月姫世界の分岐となる何かはあったんでしょうね。

 

然し、Fate世界だと黒翼公が既に滅んでいる...となると、現存する二十七祖でも古い方とされる「ネロ・カオス」ですら招集の及ばない、黒翼公を含めた”原液持ちの二十七祖が必要な「第六の儀式」が発生する可能性がこれ恐らく無いのでは...

そして、ズェピアがワラキアの夜とならない。つまり、「第六法」もまたFate世界では存在しない可能性が高い...

英霊召喚が可能な世界では二十七祖は存在しない...二十七祖は朱い月が足掻いた足跡...「悪性情報」を媒体にする「タタリ」..「.あと一歩で第六に届いたタタリ」...Program No.6とProgram No.6 Error...となると、「第六法」と「六王権」ってこれやはり...

 

あと、ブラックモアの墓地であり、グレイの故郷って「ウェールズの片田舎」と表記されるんですが、月姫世界で重要な「イギリスの片田舎」である「アルズベリ」と関係が?っていうか、月姫世界だと「ブラックモアの墓地」って...まさか...?

とも思ったんですが、どうなんでしょうね。黒翼公が現存している月姫世界だと、Fate世界のブラックモアの墓場とは事情や在り方も何か異なる(というか黒翼公が現存しているならブラックモアの名を継ぐ一族自体が存在しない可能性が)でしょうしワンチャン。

 

 あと、黒翼公がおよそ二千年前の死徒との事で、黒翼公は二十七祖最古参の「トラフィム・オーテンロッゼ」という死徒と「歴史・実力ともに比肩する」とされていますが、白翼公も同じく二千年程前を発端に活動した魔術師/死徒だとしたら、齢4000年を越えるとされる「神代連盟」に属する祖は、やはり「ヴァン=フェム」と考えておくのが良さそうですかね(活動範囲も西欧圏で被ってますし)

 

 ...さておき、ズェピアとエルメロイ一行の邂逅により明かされた世界の差異や、他にもズェピアは人類史の在り方や仕組みなどに関しても話しますが、ここでベルザックの介入が入り会話は終了。

ズェピアと離れた後、ベルザックから村の掟を破った者がいるとの事や、エルメロイⅡ世がベルザックに聖杯戦争への協力を要請しますが却下される。そして、エルメロイⅡ世がベルザックに「グレイの顔」に関して訪ねる..などして、時系列は現在に戻ると。

 

グレイはエルメロイ教室の一人としてⅡ世に従属していますが、その理由となる一端には「ある事件」が起きた事が関係あると。

そして、その真相を語る為にも、自身の過去と向き合う為にもグレイは再び、故郷「ブラックモアの墓地」へ行く事を望む。そして、エルメロイⅡ世も同じくして、かのドクター・ハートレスがズェピアと接触していた可能性があるとして、再び「ブラックモアの墓場」へ「スヴィン・グラシュエート」「フラット・エスカルドス」を引き連れ向かうと。

 

そして、半年ぶりに訪れたブラックモアの墓場を管理する村には、”誰一人として住人がいない”という異常な事態。

それを調査すべく、エルメロイⅡ世&グレイ、フラット&スヴィンの組み合わせで手分けして調査する事に。

 

ここで、スヴィンの詳細も色々と語られますが、彼も存外に色々な背景を持っていた魔術師だったようですね...

グレイにあれだけ好意を抱いていたのも成程と思いました。

然し、フラットといいスヴィンといい、エルメロイ教室の生徒中々にこれは...

フラットが良く見せる魔術式の構築などは、スヴィンの「獣性魔術」にも類似する在り方...ふむ、この辺りもフラットの謎の一端に繋がりそうですかね。

 

そして、エルメロイⅡ世&グレイ組。

二人は再びあの場所へと訪れた。そこに居たのは、半年前と同じく「ズェピア・エルトナム・アトラシア」が未だ滞在していました。

 

村人全員が消失している以上、真相を知りうるとしたらズェピアしか居ない。故にグレイとエルメロイⅡ世は彼に問う。「ここで、何があったのか」と。

然し、ズェピアは「その質問は間違いではないが脚本としては良くない」と。そして

 

「その上で答えよう。ここであったのは、単なる古い契約だよ」

「契約?」

「私が院長になるよりも、ずっと前からなされていた契約だ。ああ、せっかく戻ってきてくれたんだ。───もう少し、内部事情についても話そうか。」

と、ズェピアは視線を師匠へ動かした。

「仮にも君主(ロード)の立場だ。当然、アトラスの契約書はご存じだろう」

「世界に七枚ばらまかれたという、契約書のことか」

「そう、七枚の契約書だ。この契約を発動した対象に対して、アトラス院は必ずや協力しなければならない」

 

 「アトラスの契約書」

  

 いままで各作品やマテリアルで少し触れられていましたが、アトラスには創立時に「七枚の契約書」を発行した。と、されています。アトラス院は、この契約書を全て回収する事が目的とも。

 

さて、そう言う事でタイトル通りですが、今回はアトラスの契約書が絡んでおり、この墓地はズェピア以前よりその契約が成立されていたと。

 

それを告げるが、エルメロイⅡ世は「ドクター・ハートレスが関係しているのか?」と、問う。それに対しズェピアは「ハートレスと契約はした」と、答え彼にⅡ世が更に詰め寄ると...

 

 

 「ああ、起動したな。この村には、アトラスの兵器があるんだ。」

 

「アトラスの七大兵器。かの性質は再演。私にとっても馴染み深いものだ。正式名はないが、ロゴスリアクトなどと呼んでいる。

 

 「アトラスの七大兵器」

 

アトラス院が保有する世界を滅ぼす七つの兵器。初代アトラシアが証明した”滅び”を回避する為に、歴代のアトラス院の構成員たちが作りだしては廃棄し、封印したモノ。

世界を救う為に為に作り上げた兵器は、皮肉な事に星を焼き尽くすようなモノでしかなかった。

プラハ錬金術師に曰く、アトラスの封を解くな。世界を七度滅ぼすぞ───と。

 

というのが、アトラスの持つ「七大兵器」であり、今まで「ブラックバレル」しか判明していませんでしたが、なんと今回その一つが新たに判明し「ロゴスリアクト」と呼ばれるモノであり、それがブラックモアの墓地に存在していると。

 

いままでユーザーからは「契約書ってそういう事じゃね?」と言われており、私も多分そうだろうとは思っていましたが、「七枚の契約書」=「アトラスの七大兵器」の使用に行使できるというのは今回初情報ですね(まぁ、契約書でアトラスの錬金術師を借り受け可能という事でもあるので、他の用途でも使えると思いますが)

 

そうなってくると

 

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 月姫の世界では、シエルが某ルートにて「黒い銃身(ブラックバレル)」を持ちだしていますが、これはやはり黒い銃身=七大兵器のブラックバレル=鋼の大地の黒い銃身であり、「聖堂教会」或いは「埋葬機関」が月姫世界では契約書を一枚は保有している感じでしょうか(Fate世界では埋葬機関自体あるかも分かりませんし)

 

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一応、FGO世界(まぁホームズの発言ですが)では、A.D.2000時点で七枚の内四枚は回収済みという事で、事件簿の年代はおよそ2003年なのでせが、これは未回収の三枚の一枚なのか回収済みの一枚なのか。

 

さて、そういう事で登場した「七大兵器・ロゴスリアクト」。MBの二作目でも使われた様に正しく「再演」を意味する「Re.ACT」。これをズェピア曰く「エルメロイⅡ世が起動した」と告げ...

 

「まわせまわせまわせまわせまわせまわせまわせまわせまわせまわせまわせまわせまわせまわえまわせまわせまわせまわせまわせまわせまわせまわせまわせまわせまわせまわせまわせまわせまわせまわせまわせまわせまわえまわせまわせまわせまわせまわせまわせまわせ」

「過去を今に、今を過去に、さかしまにまわせまわせまわせまわせまわせまわせまわせ」

 

 

ネズミよ廻せ!秒針を逆しまに!誕生を逆しまに!世界を逆しまに!廻せ廻せ廻せ廻せ廻せ廻せェッ───...!」 

という、ワラキアのLAを彷彿とさせるニヤリポイントですが、何故この台詞を彼が発したのか。

 

「つまりこれは、単なる可能性の残滓だ。世界の選択によってはワラキアでなり果てただろう私と相似しながらも、決定的に異なる現象のひとつだ。......ああ、そうだ。遥か極東の神秘にならって、タタリの夜とでも言えばいいか」

 

 と。このロゴスリアクトの発動により、以降エルメロイⅡ世とグレイは何故か「半年前のブラックモアの墓地」で目を覚まし、二人は当時の体験を追体験することになります。

 

そして、このロゴスリアクトの性質は「再演」であり、↑のズェピアの発言「ワラキアで成り果てたズェピア」と類似しながらも異なる現象...

つまりは、ロゴスリアクトのⅡ世&グレイをこの過去の位相へ転送した?という能力が、≒で恐らく月姫世界でのワラキアが使う能力である「固有結界・タタリ」と類似している?

 

で、グレイが半年前に転送された際

 

───コード:ロゴスリアクト、再入力。

───歪曲固定値:B。

───摘出期間:■■■■■■■■■■■

───■■■■■プログラムスタート。対象の変換を開始。

───全行程、完了(クリア)。アトラスの───

 

という表記がありますが、これは...

 

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レイシフトする際のテキストと同じですね。つまり...

「ロゴスリアクト(再演の性質)」≒「タタリ」≒「レイシフト」

と、この三つは性質が似ている...?というか、魂を擬似霊子化させ異なる位相に転移を可能とする「擬似霊子転移」ないし「擬似霊子理論」を利用している...感じでしょうか?

 

確かにタタリも

 

「───ははあ。なるほどねー。街の人間はみんな

 正しい明日(じかん)にいてもらって、ワラキアの夜

 関わる連中だけこの時間に残っている、と。

 志貴や真祖だけが一年前にタイムスリップ

 させられたようなものか。けど残念。

 その手のトリックは通じないのよね、私。」

「教会から死徒討伐の命令は......ありませんか。

 街一つを覆う結界を教会が観測できないなんて......

 まるで、この街と外の時間が違っているような......」

 

と、似たようなというか同じ事が可能なんですよね(対象を異なる時間軸/位相への転送)

で、ズェピア自身も月姫世界では、まだ存在していない筈の「第六法」に挑んでいるのと、彼が成った「タタリ」自体も「予め定めた特定の地域に悪性情報が普遍化した際に魂を現世に蘇らせる」という方法で様々な地域に顕れるように、かなり「霊子転移」に近い術式だと思うんですよね。というか、私はタタリは擬似霊子理論による霊子転移を利用していると考えています

 

で、過去と思わしき位相に飛ばされた二人ですが、エルメロイⅡ世曰く

 

「ここは過去の世界なのでしょうか」

 

「そのように目には映る。肌には感じられる。だが、だからといって過去の世界なのだと軽々に判断できるわけじゃない。いくらなんでも、妄言に過ぎるだろう」

「魔術でも、そんなことは無理ですか?」

 

「結論を言えば、完全に不可能という訳ではない。第五魔法や、魔法の域に達した大魔術であれば、そうした現象も可能だという話を聞いたこともある」

「だったら、アトラス院ならできたりも?」

 

「いや、術者だけならともかく、魔術に協力もしていない他者を過去に送り込むのは困難だろう。そんな技術を確立するにはアトラス院だけでは不可能だ」

 

と、曰く「魔法」か或いは「魔法に近い大魔術クラスのモノ」であれば可能...

 

確かに「魔法使いの夜」で見せた「第五魔法」では「草十郎の時間の巻き戻し」という行いにより草十郎の死を回避したり、オシリスの砂の発言的に恐らくそういった過去への介入は可能と思われます。

 

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レイシフトも魔法に近い業であると。というか

 

●レイシフト

擬似霊子転移。人間を擬似霊子化(魂のデータ化)させて異なる時間軸、異なる位相に送り込み、これを証明する空間航法。タイムトラベルと並行世界のミックスである。

 

「タイムトラベル(時間旅行は魔法のひとつ)」と「並行世界」のミックスと、バリバリ魔法に近しい能力の一端の性質というのは説明されてますからね。

 

そして、タタリは恐らくこれらの霊子転移と類似する...魔法に近しい大魔術であれば可能...

 

「収束していく魔力の波───これだけの規模の

 大魔術を方陣も触媒もなしに行うとは。

 二十七祖クラスの死徒が再び現れたと.....?」

二十七祖クラスの死徒か、

 受肉した魔による即死宣言(メメントモリ)か。

 どちらにせよ傍観はできません。」

固有結界【異能】

リアリティ・マーブル。悪魔と呼ばれるモノが持つ異界常識であるが、今では多くのモノが持つにいたった独自の結界を指す。

 空想具現化の亜種で、その者の心象世界を形にし現実に侵食させた結界の事。最も魔法に近い魔術であり、魔術協会では禁呪のカテゴリに入る。

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で、月姫世界でズェピアが「タタリ」を用いて挑むのが「第六法(Program No.6)」...Program No.6 Error...レイシフトは英霊召喚の応用...レイシフトの性質...英霊召喚が可能な世界では二十七祖が存在しない...

 

あぁ、成るほど...というか、自分の中の第六法とタタリという術式やFate世界で二十七祖が存在しない一端の考えの補強になった気がしますね。更に色々と繋がってきた気はしますが...さて。

 

 という具合で「ロゴスリアクト」の発動により、半年前に飛ばされたエルメロイⅡ世とグレイ。

 

直前にズェピアが告げた

 

「真実ならぬ虚構を探すがいい。君が解くべき虚構の謎を追い求めよ」

 

という言葉を思い出し、エルメロイⅡ世は半年前に起きた事件...グレイがⅡ世の元に来る要因となった「グレイの死体」の謎を突き詰める事に。

 

そこで二人は最初に訪れた「教会」を調査し、そこには「地下」がある事を発見する。

そこはグレイも知りえなかった空間。エルメロイⅡ世は「この墓地こそが本体ではないか...」と、推測したところで骨で構成されたナニかではるものの「竜牙兵」でもない”サーヴァントの成りそこない”であるモノが二人の行方を阻む。

そこで、グレイは「アッド」を起動し迎撃を図りますが...

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そこにいたのは「金属の仮面」を被る「女王」の如き存在。

素顔は見えないが、その姿は正しく”グレイと類似している”と...

 

つまり、その姿はアーサー王...「アルトリア・ペンドラゴン」と似た姿という事ですが、グレイは彼女を追いかけようとして周りに居るサーヴァントもどきを一掃すべくアッドの形態を変化しようとしますが...アッドは息を引き取ったかのように動かなくなってしまう。

思わぬ事態にグレイは「アッド!」と呼びかけると、アッドから光が放たれ...

 

 

「......おいおい」 

 

「身勝手な奴らだな。無理矢理降ろしたのかよ。礼儀(マナー)知らずにも程がある。おかげで、霊基(カラダ)もきちんとできあがってないだろうが」

 

「だいたい、他の騎士(あほう)どもならともかく、英霊なんざクソくらえなオレを再現してどうするって話だ。死なずの騎士でもない。働き者でもない。せいぜい、こいつら三人分の力しかない。まあ、阿呆な巨人であれば、舌先三寸で首くらいは落としてみせるが」

 

「......あなたは......誰ですか」

問いかけると、大きく肩をそびやかした。

 

「イッヒヒヒヒヒヒ!誰だって、そいつはひどいじゃないか!長い付き合いだろう愚図グレイ!」

 

 「とりあえず、ケイって名前を覚えておいてくれ」

 

朧な顔で、くすりと騎士が笑った。

 

そして、自分はとある伝説を思い出す。

あの『十三拘束』で触れた、誓いのひとつ。

サー・ケイ───アーサー王の義理の兄が、同じ名前で呼ばれていたことを。

 

 と、今回「アッド」の正体にも触れられてきましたが

 

ケイ兄さんだと...!?

 

まさかの「サー・ケイ」...ケイ兄さんだったとは...今まで何とも奇抜な口調な奴だったので「なんだコイツは」という感じでしたが、ケイ兄さんとは...グレイに対してああいう態度なのも「ああ、そういう事...」となりましたね。これはびっくりしました。

 

然し、ケイ兄さんといえば既存の型月作品だと「Garden of Avaron」、「ufo版UBW円盤の特典ドラマCD」でも登場したりするんですが、そのUBWのドラマCD内でSN本編後、つまりロンドンに渡った「衛宮士郎」が出会うんですが、これつまり今回の話が結果的にドラマCDに繋がるって事ですよね...

何故か士郎はケイ兄さんと会話で来ていたんですが、うーんこれは今回の「アトラスの契約」の事件の何らかで、「サー・ケイ」の霊基を以て現界し現世に残ったままになる?→数年後に士郎がブリテンでケイ兄さんと出会った...みたいな感じになるんですかね...?

 

 然し

 

「おっと。一緒に眠ってて長かっただけに、ちょっと混じってるな。本来こうじゃないんだが、まあいい。別にオリジナルのまねをしなきゃならんわけでもあるまいし、人間変わるときには変わる方がそれらしい」

 

と、どうやらこのケイ兄さんは、「混じっている」「オリジナルのまね」という単語を言うように、ケイ兄さん本人...というよりケイ兄さんとナニかが混じったモノでそれが私たちの知っているアッドの人格の形成になってる?っぽいんですが、うーんなんでしょうねこれは。

 

個人的に「聖典トライテン」や「ななこ(第七聖典」みを感じるんですが...うーん或いは、「レン」の様にケイ兄さんの残留思念とナニかを掛け合わせたのがアッド...という感じなんでしょうか...

多分、霊基を以て現界できたのは、先の「サーヴァントもどき」が構成されたように、あの空間自体がそういった記録帯に魔力を流し込んで鯖的なモノを構築しやすい/できる環境だからかなと考えていますが、色々と謎ですね...

 

グレイも

 

「そうそう。墓守は大事な仕事だけれど、これ以上かかりきりになっちゃ駄目よ。あなたはとても大切な神子(みこ)なんだから」

「もしも機が熟してしまったなら、私はこの土地の神子を殺すことになるでしょう」

 

と、どうやら彼女は故郷のブラックモアの墓地を管理する村では「神子」として扱われていると。

死徒二十七祖の二十位「メレム・ソロモン」が、朱い月と出会う以前の話。ある村で「人々の願いを叶える為の道具」という「神子(星の端末)」として扱われていた、されていますがグレイも何かあの村での何かの目的の為のそういう感じの為の存在だった感じでしょうか...

意図的に生み出された?っぽい感じがありますが、母親もおりと...うーん、プリヤの「美遊」みたいな感じなんですかね。分かんないですね。

 

ただ、グレイの顔自体が「アルトリアに似ている」事。そして、グレイのそのアルトリアの貌への変貌が恐らく冬木の第四次聖杯戦争を機に発生している。そして

 

【まだ時には早い。未来の王は目覚めていない。お前は地上、私は地下。そこで待っているべきだったろう】

 

と、新刊内でも言われている通り、「アーサー王」は曰くイギリス人にとって現実の人である。何故なら。アーサー王とは”何れ蘇る未来の王”が故にとされています(シャンピニオンも以前そう答えています)

 

なので、そう考えるとこのブリテンを拠とするブラックモアの墓守の目的?というのには、どうもアーサー(アルトリア)の復活?召喚?が絡んでいそうな気がしますが、グレイを器としてアルトリアを憑依する「擬似サーヴァント形式」での召喚システムが狙いとか?もう一人のグレイの死体の娘?も、そういった器の役割の為の存在?みたいな。

というのも考えましたが、まぁ全然分かんないですね。

 

 というか

 

「かつてこの土地で、ブラックモアを名乗った強大なる死徒が、我らが先達の手によって彼方へと導かれたように」

 

え?黒翼公?え?って感じなんですが、これロア同様黒翼公が弱体化していた結果そうなった感じなんでしょうか...

 

さて、そんな感じで事件簿新刊でした。

 

ズェピアと黒翼公に関して触れるというのは以前から明らかになっていたので、色々と判明するだろうなと思いつつ、いざ購入したらグレイやアッドの詳細まで明らかになりと、正直濃密過ぎて兎に角凄かったですね...

 

 結局、EXTRAの「ダン・ブラックモア卿」がこの一族から発した家系なのかは不明ですが、EXTRAの世界は「Fate」を冠していても扱いが特殊(恐らくFake同様二十七祖の概念が存在する?)っぽいのと、ダン卿は英国出身なもののとある女王の元に仕えている軍人の方なのと、「ブラックモア」のスペルがやはり黒翼公と違うのが気になるところなので、現状ではちょっと微妙な気はします。

ただ、ブラックモアの墓場を作ったのが魔術師の家系らしく、ダン卿も魔術師/古い家柄である。英国出身。赤王から「黒鳥(カラス)」と比喩された。と、匂わせる部分はあるので、下巻で判明するやもしれません。

 

正直言うと、前回の魔眼蒐集列車は「魔眼蒐集列車」「虹の魔眼」といったパワーワードが予告されていてすごく楽しみだったんですが、実際上巻を買ったら、まぁ内容は悪くはないんですが個人的に微妙だった(あくまで個人の感想です)ので、今回も若干不安でしたが、ファンサを交えつつ上手くズェピア・エルトナムという重要なキャラを良い立ち位置で取り扱いなおかつ上手に引き立てていて、かなり良かったと思いますしとても面白かったです。

 

Fate世界での黒翼公の事情にびっくりしましたが、結局ズェピアは死徒と化しているものの何故500年以上もアトラシアで有り続けているのか。

グレイ(の一族)、アッドの秘密やスヴィンやフラットが何故ロゴスリアクトの影響を受けなかったのか。なんかも気になるところです

 

新刊のあとがきにもありましたが下巻は冬頃に出るようで、型月がまた受かっていれば初日に並び…たいんですが、次の冬コミは東が1日目に来ちゃうんですよね…

正直、最近の具合だと並ばざるを得ないですし、かといって企業は早めが良いですし、冬は下手したら某ufotableもあるのでどうしたもんかと。

 

まぁ、下巻の記事自体は書きますが、上げるのは更に遅くなるかもですね。

 

 

 

さて、事件簿はこんな感じで、先にも書いたようにあとは1日目のコミケを簡易的にと諸々。

 

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会場内では色々とFGO関連の展示が。

 

あと、国際展示場の駅内でもありましたね。

 

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アニプレブースがアレだったので並ぶのは止めました。

まぁ、事後通販ありますしねという事で。

 

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プラスワンブース。

私は二週間前にも幕張で見ましたが、コミケ会場だと両種とも同時に展示されるという事で。

 

 

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やはり、このRQ仕様のセミ様とアタランテ素晴らしいですね。

 

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あと、AJでもあったあの伝説を残したエクステラのグッズを取り扱っているブースの出展もありました。

内容は豪華っちゃ豪華ですね。

 

さて、購入物に関してですが

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思い出したかのような唐突なまほよ、月姫グッズ。

正直、自分は缶バッジとかキーホルダーなどの類のグッズはあんまり興味ないんですが。何というかこう公式が直々に出してきたんで買っちゃいますよねこれは(まんまと餌に食い付いたカモの図)

 

まほよは何故蒼崎橙子さんという第三のヒロインのスタンドが無いのが非常に理解に苦しみます^^;(?)が、自分は月姫ヒロインの中だとアルクと秋葉が特に好きでルートもこの二人のルートがやはり好きなので、アルクと秋葉だったので嬉しかったですね。

 

然し、何故か唐突な月姫グッズに近年の死徒というか月姫世界とFate世界の分岐の強調がされ、ロアやズェピアの直接的な登場で「これ、今年はそれなり(ネロ教授やロア、四季の新ヴィジュ辺り)に来るんじゃないか?」と、数ミリほど思いましたが

 

 

なお、現実。

 

まぁ、無かったですね。ハイ。

 

エクステラは作るの早いですよね^^;

またβ版→完全版とかやられたら、流石に仏の顔も何度までという奴なので、そこら辺はマジで反省して欲しいです。

 

とはいえ、この早さで制作したらモデリングやシナリオ量は先ず改善されないような気がしますが、まぁどうなるんでしょうねこれ。

 

一応、vol.8〜去年の11まで、必ず「月姫リメイク」の文字は申し訳程度でもあったのですが、今回完全消去という事でvol.7以来になりますね。

 

うーん…まぁ、情報出ないのはいつも通りっちゃ通りですが、今年何も情報出さないならわざわざカルデアエースで、世界線の差異の説明は兎も角、わざわざロアの魂を焼く必要まであったんでしょうか…

 

最近の動きみるに、月姫とのリンクも狙っていますし、この流れでFGO関連の書籍でじゃあロアも出そうと。それを交えつつFate世界と違う説明も明らかにしてこうっていうハラなら、月リメの宣伝にもなるので分かるんですが、なんも情報出す事ないなら、ロアを出して且つ焼く必要とは一体…?

 

いや、ドラマCDはドラマCDで、成田さんの演技はやはり素晴らしいのでロアの声を聞けて良かったですし「歴代の転生体の御業を使える」といった新設定の開示に「天の崩雷」の口上を交えたりなどは良かったですし、突っ込みどころはあるもののオリシナとして見れば構成としては悪くはなかったと思います。

 

で、今回の事件簿は三田さんも仰られていましたが、かなり慎重に執筆されていたように、ズェピアを上手にリスペクトされていて、元々ズェピア自体「ワラキアに成らずとも祖クラスの適性を持つ」「稀代の錬金術師」と、されている程、優秀な錬金術師という扱いでした。

で、今回の事件簿はその「二十七祖が存在しない/ワラキアの夜が誕生しない」という異なる世界での、二十七祖ではない場合のズェピアというキャラの凄さを上手く引き出せていたと思いました。

 

なので、こう三田さんがズェピアというキャラを引き立てつつ、Fate世界と月姫世界、英霊召喚と二十七祖の両立の可否にも触れられているのを見てしまうと、あのドラマCDというか、わざわざ因果関係を作り出してまでロアを焼く必要あったのか、焼く以外にもあったんじゃないかな^^;って。 

 

 あと、コミケ会場でこれも買いました。

 

元々、購入するつもりではあったんですが、FGOFesやら何やらで注文を忘れてしまい、気がついたらSOLD OUTになってしまって(阿保)やべぇ…と、思ったんですが、アクアマリンさんも出展されていたので助かりました。

 

記事は以上になります。次は、今年はせっかくの劇場版なので、プリヤ劇場版の感想を書こうと思います。